全てを投げうって役に打ち込む姿というのは見習うべきものがある
――「週刊ザテレビジョン」にて身辺警護課メンバーに取材をさせていただいた際に、上川さんがキーパーソンに五十嵐幹事長を挙げていました。堀内さんはキーパーソンはどなただと思いますか?
僕は上川くんが演じている村田だと思います。村田はいつも正義を語っていて、それに共感して章を演じる木村くんも「この人となら!」とついていく。そういう意味で、この作品の理念を語っているのは、上川くんだと思っています。
――身辺警護課のメンバーたちは村田を中心にまとまっていますよね。
その象徴的なせりふが「誤差なし」、これに詰まっていると思う。少々の誤差なんて、日常ではあってもいいことだと思うんだけど、それをきちっと“誤差なし”、何分何秒までにこだわる男。まさにそれは村田が警視庁を辞めた理由もそういうことだし、非常に潔い人物だと思います。
――あらためて、主演を務めている木村拓哉さんの印象を教えてください。
全てを投げうって役に打ち込む姿というのは見習うべきものがある、と共演するたびに感じます。自分を追い込んでいるということではなく、木村くんはごく自然のことなのかもしれない。例えば、この前も夜間のロケで、ダウンを着ずにはいられないくらい寒かったのに、「大丈夫です!大丈夫です!」って、着ていなかった。実際のボディーガードが警護するときも上着は着ないですし、自分をそういう環境にさらしていく。役の中でのことも、日常の中から実践していて、そういうところはすごいと思います。