章と愛子の関係はある程度は決着がついていきます(三輪GP)
――章たちの目の前で村田が発砲事件に巻き込まれ、衝撃的だったラストからの第8話となりますが、今後の展開はどうなっていくのでしょうか?
三輪:村田がどうなるかは、8話をご覧いただいて、一緒に感じ取っていただきたいなと思っています。ご覧いただくと、賛否両論あると思いますが、それも含めてボディーガードがどういうものなのか、ということを描いておりますので、ご容赦いただけたらなと思っています。
――愛子(石田ゆり子)が厚生労働大臣を辞めるという宣言をしていることも気になりますが…。また、章と愛子の関係性もどうなっていきますか?
内山:間違いなく、愛子は章を気にしていますよね。章を追いかけていますし。
三輪:とはいえ、大臣なんで…。そのもどかしさもありますね。女子アナ上がりと言われながらも戦っている大臣の女性らしさと、大臣の自分の仕事としての役割、いち女性として、人間としてこれからどうしていくのかというのを最後にちゃんと描いています。ですので、二人の関係はある程度は決着がついていきます。
内山:そうですね。自分の人生の覚悟、みたいなものを愛子も含めて、みんながそれぞれ探していく展開になっていきます。その覚悟を押してくれるお互いの存在として、愛子と章がいたんだろうなと思います。そういう意味では、これまで愛子は誰からも守られていなかったんでしょうね。誰かに守ってもらっているということを許されるとも思わずに生きてきた女性だと思うので、「あ、守られてる、守られるってこういうことなんだ、こういう安心感があるんだ」と愛子が初めて感じた相手が章で、それがとても心地良かったんでしょうね。
――これまで身辺警護課が敵対してきたSPや落合(江口洋介)との関係はどうなっていきますか?
内山:同じ守る仕事とはいえ、背負っているものや自分の過去、これまで積み上げてきたこと、なんとなく心についてしまったぜい肉などによって、やり方や考え方が違うんだと思います。落合も落合なりに悩みながら“護る”という仕事を考えたんだと思いますし、章が来たことで新たに考えたこともあるでしょうし、村田の一件でも考えたと思います。みんな同じ仕事をしていて、根幹はぶれていませんが、さざ波が立ったことで新たに覚悟を持っていく。心の中が見えにくい落合ですが、そういう姿が描いていけたら、と思っています。章には会うたびに嫌味を言っていますけどね(笑)。
三輪:章のことが気になるというか、好きなのかもしれないですね(笑)。