「隣の家族は青く見える」最終回直前!北村匠海「眞島(秀和)さんは僕にとってすごくありがたい存在」
北村匠海が選ぶ“わたさく”名シーン3
――では、匠海くんが好きな“わたさく”の名シーンを3つ教えてください。
匠海:まずは2人が出会うシーンですね。当時はまだあまり眞島さんとお話ししてなかったからこその、絶妙な距離感が出てる気がして。僕、お芝居においてはバックグラウンドが大事だと思っていて。お芝居してない部分での関係性が出るというか。そういう意味で、朔と渉の出会いのシーンは、まさに当時の眞島さんと僕の関係性が表れてる気がして好きです。
――では、2つめは?
匠海:朔と渉って、わりといつもラブラブしてて、意外とシリアスなシーンが少ないんですよ。なので、第4話での朔と渉が貼り紙を巡ってケンカするシーンはすごく新鮮だったというか。結局そのシーンも最終的にラブシーンになるんですけど、その伏線としてケンカがあるっていうのが好きでした。
――もう1つはどのシーンになりますか?
匠海:7話での焼き芋のシーンです。お互いに買ってきていて、渉のお母さんがくる、という。渉と渉のお母さんが話しているのを朔は遠くから見てるシーンなのですが、あそこはリハの段階から涙が出そうになりました。
――それはどういう涙だったんですか?
匠海:目線としては朔ですね。あそこって、言ってみれば渉が変わった瞬間で。それまで自分がゲイであることをひた隠しにしていた渉が、自分の母親に打ち明けるっていう。朔にはお母さんがいなくて、だからこそ渉には家族のことを大事にしてほしいと思ってるんだけど、一方で、ゲイであることを親に隠しているのは、果たしてそれは優しさなのか?と思っていたり。だから、渉が自分はゲイだって堂々とお母さんに告白してるのを見て、朔は複雑な心境になるんです。それから、渉の台詞に「自分の好きな人を否定されることが、こんなに悲しいことだなんて今の今まで知らなかった」っていうのがあるんですけど、それはつまり、僕が撮影に入る前にお話をうかがった同性愛の方たちの気持ちでもあって、(聞いていて)すごく辛かったですし。このシーンで僕の台詞はないんですけど、朔としてその場にいられたのですごく良かったなって思います。
3月22日木曜夜10:00-10:54 最終回
フジテレビ系で放送
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