NHK総合で3月24日(土)、31日(土)の2週にわたって放送される特集ドラマ「どこにもない国」(夜9:00-10:15)。
本作は終戦後、旧満州に取り残された150万を超える日本人の帰国を実現させるため奔走した男たちと、それを支える妻たちを描いた物語で、中国ロケを交えた壮大な作品となっている。
そんな同作で主人公・丸山邦雄を演じた内野聖陽にインタビューを行い、本作に懸ける思いや撮影中のエピソードを聞いた。
丸山邦雄さんは、ドン・キホーテ?
──丸山邦雄さんのことはご存知でしたか?
全く知りませんでした。歴史の教科書に載っていなくても、こんなにもすごいことをした方がいたんだということに驚きました。
丸山さんは学者肌で、政治学も勉強されていたようで。排日移民法によって日本が差別されていた時代に、それと戦っていた。アメリカ政府にも、どんどん物を言っちゃう人だったようです。
劇中で「飢えと病気と暴力におびえる同胞たちを救えるものは、もはや武力ではない。人間の信念だけです。その信念だけが諦めと闘う武器なんです」なんてセリフをさらりと言っちゃう人なんです。すごいです。
──演じる上でどのようにアプローチしましたか?
丸山さんは、僕にとっては“危うい人”でした。この人に暴走させたらいけないよっていう人。
始めに脚本家の方ともお話しましたけど、「この人どこかドン・キホーテだよね」って。“正義のためなら、風車でも突撃してしまう”みたいな、危なっかしいところがある。その危なっかしいおじさんが出てきたら面白いんじゃないかっていう話をしていました。
──一方で、劇中の丸山は、どこか抜けているところもありますよね?
抜けてますね(笑)。「ひたすらに自分の信念だけで動けちゃう人だ」っていう風に捉えて、演じていました。で、「お金あるのか?」と聞かれれば、「え? 何の話ですか」っていう(笑)。それがうまく出れば良いなって。
だからなるべく、マッチョなキャラにはしたくないなって思っていたんです。わりと僕、ガタイが良い方なので、「なるべく華奢になりたい!」って思ってやっていました。
【前編】3月24日(土)夜9:00-10:15
【後編】3月31日(土)夜9:00-10:15
NHK総合で放送
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