伊集院静の傑作を、内野聖陽主演でドラマ化決定「琥珀の夢」
テレビ東京系ほかでは、2018年秋にスペシャルドラマ「琥珀の夢」を放送することを決定した。主演は内野聖陽。
同作品は、伊集院静の長編小説「琥珀の夢 小説 鳥井信治郎」を原作に、日本初の国産ウイスキー造りに命を捧げた男の人生を描いた傑作ヒューマンドラマ。
サントリー創業者・鳥井信治郎の生涯を描いた作品で、あの小泉純一郎元総理大臣も大絶賛した、伊集院氏にとっては初の企業小説。ドラマでは鳥井をモデルにしつつ、一人の人間が新たな価値観を創造するという大きな夢を抱き、それを成し遂げるまでの物語を、仮名で構成するフィクションとして描く。
主演の内野は、“やってみなはれ”の精神で日本初の国産ウイスキー造りに心血を注ぎ、やがて日本一の洋酒メーカー「暁屋洋酒店」の創業者となる主人公・鳴江萬治郎を演じることとなる。
主演・内野聖陽(鳴江萬治郎役)コメント
ここには、現代の情報過多の中で、感覚を麻痺させてしまっている人間ではなく、常にみずみずしい感性で、目の前にあるものに感動する純粋な魂、家族や友の愛に支えられ、師匠の厳しさに育まれ、時代の波にもみくちゃになりながら、それでも夢をみる勇気を失わない男がいました。
たんこぶや傷だらけになりながらも歩む姿にとても共感し、関西言葉という壁を乗り越えても是非挑戦したい役だと感じました。
あまのじゃく、新しいもの好きのミーハー性、自由奔放などと社会から受け止められることもあるかもしれませんが、この主人公は、その人間性ゆえにこそ、僕たちの大好きな琥珀色の飲み物を作り出せたんだと思います。
僕はこの人物を“奇跡の天才発明家”にはしたくありません。人生には登っていない山がたくさんあって、この作品を観た方が、自分の目の前にある山に、つい登りたくなってしまうような、親近感のある人物として造形できたらなと思っています。
そしてドラマを見た皆さんにも「やってみなはれ」の言葉が届くといいな、なんて思ってます。とにかく、オモシロくて、ためになって、元気でイキのいい作品にしたいです。
原作・伊集院静 コメント
主人公は社員全員が反対している中でも決意し、ウイスキー造りに動き出した男です。今の言葉でいうと“誰にも見えなかったマーケットが一人だけ見えていた”、新しい時代のモノを見る目があったということです。
ドラマ化の話、そして内野聖陽さんが主人公を演じるとの話を聞いて、私も楽しみにしています。皆さんがドラマをご覧になって、「ああ面白い人物が明治の時代にいたんだな」と思って一杯飲んでいただければと思います。
2018年秋
テレビ東京系ほかで放送
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