若手女優・平岡千香子が“心構え”を語る!「作品に寄り添いながらも、楽しんで演技をしていきたいです」
──まずは、ヒロイン決定おめでとうございます!
ありがとうございます。
──さっそくですが、ヒロインに選ばれた時の心境について教えてください。
ありふれた感想にはなりますが、実感がわかないっていうのはこういうことなんだ…!と初めて体感できました(笑)。私は「最終回」直前の順位が17位でしたので、正直どうなるんだろうという不安を放送前から結構感じていたんです。おまけに、今までの推薦枠と優秀女優賞のおかげで「最終回」まで来られたので、正直運も使ってきてしまったなとも思っていました。でも、ここまで来たらもう出来ることをやろうと。自信を持って放送に臨んだらヒロインの座を頂けることになって、今もまだ実感はないんですけど、じわじわじわじわ、だんだんと嬉しくなってきています!
──放送中に行われた「エチュード演技」ではテーマ「脱獄計画」に挑みましたが、平岡さんはイエスでもノーでも無く、二人に振り回される役を演じられていました。演じている時はどんな気持ちで役に臨まれていたのでしょうか?
「エチュード演技」の時は、最初の短い打ち合わせの時間を使って、みんなでキャラクターの役割を決めました。“脱獄をする”という行動に対して、松城さんがバツで、飯山さんがマル。そしたら私はサンカクでいこうと思って。どちらの意見にも寄らないよう、ちくちくちくちく、出来るだけサンカクの意見へと近付けていきましたね。
──普段の役作りでは、自分の中である程度役を固めていかれるタイプでしょうか?それとも監督や演出の方から助言を受けて固めていくタイプですか?
私は出来るだけ最初は自分で提示してみたいので、まずは自分でイメージを固めていくタイプです。「私はこれでやってみます」と監督や演出の方へ提示してみて、もしそれで何か言われたらそちらに近付けていこうとは常に思っていますね。ただ役作りはまだそこまで経験が無いので、難しいです。練習をしていて好きなのは、日常ではなかなか体感することの出来ない究極のシーンなどに挑めるシリアス系。シリアス系は演じていてすごく楽しいですけど、私の外見や喋り方としてはコミカルな方が得意なのかなとも思っています。
──これから女優として活動をしていかれる中で、目標にされている女優の方はいらっしゃいますか?
綾瀬はるかさんには、すごく憧れています。綾瀬さんは本当に役の幅が広い方だなと思っていて…私が言うのもおこがましいんですけど、おちゃめだったり元気だったり、そういう役がとても似合う方だなって。私もポジティブな役は得意なので、まずおちゃめな役や天真爛漫な役をやっていきたいですね。そのあとには、綾瀬さんのように映画「海街ダイアリー」のしっとりとした演技や、大河ドラマ「八重の桜」での凛とした雰囲気を出せるよう挑戦したい。特に「八重の桜」での、大人になって最後に扇を開いてさぁっと涙を流すシーン。あの演技にとても心を打たれたので、そんなお芝居が出来るよう、だんだん幅を広げていきたいなって思います。
──最後に、ドラマ撮影の現場で学びたいことを教えてください。
監督や演出の方から、ドラマでの自分の演技について直接評価をしていただいたり、指示をくださったりという事が初めてなので、それに対して自分がどう対応していくか、ということを学びたいです。例えば、右向いてと言われたからといって、ただ右を向くのは違うと思うんです。そうではなくて、こういう意味がきっとここにあるから私は右を向くんだなと、理解していきたいんです。ただ言葉として受け止めるのではなくて、言葉の先にあるものを見つけたいですね。それから監督や演出の方、脚本家と皆さんの作りたい作品に寄り添いたいです。寄り添いながらも、自分も楽しんで演技をしたい。今からとってもワクワクしています!
取材・文=竹内巴里
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