二宮和也、竹内涼真に「動物的。ニンジンをつるしておけば、永久に走りそう(笑)」『ブラックペアン』SP座談会
エゴと“愛”が渦巻く重厚で痛快な人間ドラマ
キャスト陣のなごやかそのものの雰囲気とは打って変わって、エゴの渦巻く重厚な人間ドラマを描く「ブラックペアン」。
渡海ほか、心臓手術の世界的権威で人工心肺を使わずに心臓を動かしたまま手術を進める“佐伯式”の使い手・佐伯清剛(内野聖陽)、「日本外科ジャーナル」編集長で医師の格付けに関わる“フィクサー”・池永英人(加藤浩次)など、登場人物はみな、一癖も二癖もある曲者ばかり。
カネ、名声、倫理、正義…。それぞれが抱える欲望やプライドが複雑に絡み合い、波乱のストーリーが展開する。
「半沢直樹」(2013年)や「陸王」(2017年)など日曜劇場枠で数々のヒット作を手掛けてきた伊與田英徳プロデューサーは、本作について「エゴが渦巻く人間模様を通じて、それとは真逆の“愛”も描けたら」と思いを語る。
原作は海堂尊の「新装版 ブラックペアン1988」(講談社文庫)。「キャラクターの造形は、ほぼ原作通りです。原作小説の医療ミステリーとしての面白さは残しつつ、医療ドラマというより、人間ドラマを作るんだという意識で臨んでいます」(伊與田P)
22日放送の初回では、心臓外科の権威・佐伯が手術中に別の患者の容体が急変。代わりの医師や研修医の世良が治療に当たるもなすすべがなく、現場は混乱する。そこに渡海が現れ、「1000万円で助けてやる」と言い放つ。
「敵と味方」という軸では語り尽くせない、重厚にして痛快な愛憎ドラマに期待は高まるばかりだ。