【コメント全文】2020年大河ドラマは長谷川博己主演「麒麟がくる」 明智光秀の半生を描く
2020年のNHK大河ドラマが、明智光秀を主人公とした長谷川博己主演の「麒麟がくる」に決定。19日に脚本の池端俊策、主演の長谷川博己、制作統括の落合将による制作発表会見が行われた。
「麒麟がくる」は、大河ドラマで最も人気の高い戦国時代を初めて4Kで撮影する作品。中国の伝説で「王が仁となる政治を行う時に現れる聖獣」とされる麒麟が、戦国時代のどの英傑の頭上に現れるのか…というのがタイトルの由来となる。物語は史料がほとんど残っていない20代の明智光秀の青春時代から始まり、織田信長、斎藤道三、今川義元、松永久秀さらに秀吉や家康といった英雄たちが天下を狙って戦う群雄割拠の時代を描く。
脚本は大河ドラマ第29作「太平記」(1991年)を担当した池端俊策によるオリジナル。長谷川とは「夏目漱石の妻」(2016年NHK総合)以来のタッグとなる。また長谷川は2018年後期の連続テレビ小説「まんぷく」でもヒロインの夫を演じ、”朝ドラ”から”大河”へと連投となる。
以下、長谷川博己の会見コメント全文
大河主演が決まった今の心境
感動しています。ちょっとまだ実感がわかなかったんですけど、こうやっていろんな方に写真を撮られて…。ちょっと今、すごいことを引き受けたんだなって実感しています。
このお話をいただいたのは朝ドラ(「まんぷく」)の発表の後でした。来年に朝ドラの撮影が終わった後、すぐに大河の撮影に入るということだったので、これは難しいかなと、一瞬ちょっと立ち止まったんですけど「夏目漱石の妻」の時に池端先生とご一緒させていただきまして、すごく楽しかったですし、すごく役者として良い経験が出来ました。
また池端先生の作品に出たいとずっと思っておりましたので、こんなに早くやらせていただけるということと、題材が明智光秀という謎めいたミステリアスな人物ですよね。この仕事を決める前に池端先生とお話しさせていただいた時に、池端先生から明智光秀像というのがすごく鮮烈に伝わってきて、これはやらなければならないなと、思いました。
本当に長旅になりますけど、これを乗り越えた後に、なんだか人が見られないような景色を見られるんじゃないかなと思いまして、しっかりとやりたいと思っています。
明智光秀は三日天下ですけども、僕はこれをやり遂げた後に、1年くらい天下が欲しいなと思っています。
光秀という人物、戦国時代をどう伝えたいか
まだ朝ドラの撮影にも入ってないので、わからないのですが、光秀という存在は今の日本にも必要な人材なんじゃないかと思っていただけるように演じていければいいなと思っています。
長谷川にとって大河とは?今回主演になったことの意気込み
大河の主演をやるというのは俳優にとっては一つの目標であると確実に思いますね。それをオファーされたときは、最初は実感がわかなかったんですが、皆さんに今フラッシュを焚かれてすごいことだなと初めて実感しています。とにかくきちんと大河の主演らしく、やり遂げたいなと思っています。
「麒麟がくる」というタイトルについて
麒麟のイメージというのはいわゆる僕らが知っている麒麟とは違うわけじゃないですか。やはり何かが起きる前触れというか、すごくミステリアスなことが起こる前兆という感じでしょうかね。
これまで抱いていた光秀のイメージと池端から聞いた光秀のイメージの違いについて
あまりちょっとここでお話しできないこともあるんですけど、僕のイメージでは最初は反逆者という感じでしたね。知的な存在であるというのはわかっていましたし、本能寺の変の後に死んだとされていますけど、実は生きていて天海になっていたという話もあるじゃないですか。そういった夢もある人物だと思いますね。
池端俊策の描く光秀と自分との共通点
難しいですね、今はまだ…。ただ池端先生とお会いした時にお話しされたことで…あ、これ言っちゃダメですね(笑)。言わないほうがいいですね。ネタバレになっちゃう。ちょっと控えたいんですけど、今のところ僕が思う共通点というのはないかもしれないですね。
これからリサーチをしていきたいと思っていますし、いろいろ調べたいなと思ってますけど、先ほど言いました通り、まず朝ドラをやらないといけないので(笑)、そちらの方で頭がいっぱいになっていて、申し訳ありません。
2020年1月放送開始予定