監督、出演者、スタッフは家族のようなチームワーク! 映画『洗骨』舞台あいさつ
4月21日(土)、沖縄・北谷町のミハマ7プレックスで「島ぜんぶでおーきな祭 第10回沖縄国際映画祭」特別招待作品『洗骨』の上映と舞台あいさつが行われ、奥田瑛二、筒井道隆、水崎綾女、鈴木Q太郎(ハイキングウォーキング)、照屋年之監督(ガレッジセール・ゴリ)が登壇した。
お笑い芸人であるゴリが、監督として映画を撮り始めて10年以上、11作目となる本作は、沖縄に今も伝わる「洗骨(せんこつ)」という葬制の儀式を通して家族の再生を描く意欲作。バラバラになった家族がひとつになる姿や、親から子へ「生命」がバトンタッチされていく様子が、沖縄の風景とともに綴られていく。
自己紹介でQ太郎が「10年前に流行ったギャグやります。卑弥呼です!」を叫ぶと、照屋監督も「それなら俺は20年前に流行ったギャグをやります。エンジョイ、プレイ!」と応戦するなど、会場は冒頭から笑いに包まれた。
撮影は1カ月強の期間で沖縄ロケを敢行。同じ釜の飯を食べながら、監督、出演者、スタッフ皆でアイデアを出し合い作品を作るという体験を通して、本物の家族のようなチームワークが生まれたらしい。
また、今年度の「モスクワ国際映画祭」の公式作品に選ばれ、4月23日(月)の朝からヘルシンキ経由でモスクワ入りするという照屋監督。海外の映画祭に監督と俳優、両方の立場で参加したことがある奥田は、心構えなどのアドバイスを求められると、「向こうはすごいぞー!」とひと言。そして「モスクワにしてもカンヌにしても、世界観が違いますから。海外の映画祭にいる人たちが、いかに映画を愛しているかがわかる。そして監督へのリスペクトがすごい。ゴリから映画監督・照屋年之になるという体験をして、彼のもう1つの扉が開くと思いますよ。存分に楽しんで来てください」と続け、照屋監督と作品の未来にエールを送った。
映画『洗骨』は2018年全国公開予定。