「やれたかも委員会」の“笑い”担当は佐藤二朗じゃなくて白石麻衣!?
TBSほかで放送中の「やれたかも委員会」(毎週火曜夜1:28-1:58ほか)は、佐藤二朗、山田孝之という実力派俳優と、アイドル界きっての美貌を誇る白石麻衣(乃木坂46)が個性的なキャラクターを演じる異色のドラマ。
能島譲(佐藤)、月綾子(白石)、オアシス(山田)ら“やれたかも委員会”のメンバーが、相談者が思い入れたっぷりに語る異性との忘れがたき思い出エピソードを「やれた」「やれたとは言えない」で判定。青春という一言では表現しきれない淡い思い出の中に隠された人間の心理を時におかしく、時に切なく描いている。
ハードなスケジュールの中で集中的に撮影したという今作。ベテランの佐藤が見た、“女優”白石の素顔とは?
――まずはご自身が演じている役について教えてください。
佐藤:僕が演じる能島は、自分自身の恋愛体験でうまくいったことがあまりない男だと思うんです。だから、自分の大切な思い出を語る相談者に寄り添う傾向があります。常に彼らのことを親身に考えて判定しようとする誠実な人間ですね。
こういうちょっとバカバカしい設定の作品に佐藤二朗が出るとなると、多分、笑える芝居を期待される方が多いと思うんですけど、今回はとにかく誠実な男を演じました。
白石:綾子は唯一の女性委員ということで、能島さんとは逆のキャラクターかもしれません。オアシスさんとも違った視点を持っています。相談者に対してビシバシと発言するタイプで、男性の夢を壊してしまうくらいの正論をぶつけていきます(笑)。
佐藤:その厳しいキャラクターを印象づける眼鏡もすごく似合ってるよね。
白石:ありがとうございます。実は各話ごとに眼鏡を変えているんですよ。
佐藤:そうだったね。それ以外にも、山口雅俊監督が割と細かい演出をしてたよね。「ここでラテを飲んで」とか。
白石:はい。ずり落ちかけた眼鏡をグイっと上げる仕草なども指示していただきました(笑)。
――現場でのお互いの印象は?
佐藤「これは孝之も言っていたんですけど、スケジュールがハードで寝る時間を確保するのが難しかった中、男二人は毎日酒を飲んでいたんですよ。それぞれ自分の部屋で、睡眠時間を削ってまでね。せめて撮影合間の待ち時間に寝ればいいのに、われわれはその時間も遊びに使ってしまって。
ところが、白石さんは「ここで寝られる!」っていうタイミングがあるとちゃんと寝るんですよ。寝息も立てず、静か~に。孝之と二人で、「アイドルってすげぇ!」ってうなっちゃってね。われわれはおじさんですけど、精神年齢的には白石さんが一番大人だったなぁ。間違いなく。
白石:とんでもないです! お二人は大先輩じゃないですか。だから、ご一緒させていただくだけで緊張感がすごかったんですよ。ただ、休憩時間中にお二人が(キャスターがついた)くるくる回る椅子に乗って遊んでいる姿を拝見して、「おちゃめだなぁ」って(笑)。緊張をほぐしていただきました。
佐藤:緊張してたの? 全然そうは見えなかったなぁ。白石さんはかなりしっかりされていたんですけど、孝之がずっと心配していたことがあってね。「オレや二朗さんはいいけど、これから芝居の経験を積んでいくであろう白石さんのキャリアの中に『やれたかも委員会』という名前がラインアップされていいのだろうか…?」と(笑)。
白石:全然、大丈夫です!(笑)。