桜庭ななみ、「焼肉ドラゴン」での取っ組み合いのケンカシーンに「全力で感情をぶつけました」
――桜庭さんは2016年に韓国に留学されていたそうですが、その経験があったからこそ見えてきたものはありますか?
実際に韓国で生活することで、韓国の方の生活や習慣、民族性みたいなものを肌で感じることができました。特に人と接するときの距離感は、日本人とは違っていて面白いなと思いました。韓国では大人でも普通に手をつなぐんですよね。この映画の中でもお母さんが中学生になる末っ子・時生(大江晋平)の耳かきをしてあげるシーンがあるんですが、ああいう家族同士の距離の近さは韓国ならではだと思います。
――韓国のほかに中国・上海と台湾にも留学されていたそうですね。これからは女優としてのアジア進出も考えられているのでしょうか?
日本の作品にももっとチャレンジしていきたい役がたくさんあるのと同時に、アジアの作品も好きで、日本とはまた違った魅力のある作品も多いので、積極的に挑戦していきたいです。
――映画「マンハント」では、ハリウッドでも活躍されているジョン・ウー監督とお仕事をされていらっしゃいましたね。
はい。お仕事でご一緒できてとても光栄でした。現場で中国語で会話していたので、これからもっと勉強していかないといけないなと思っています。
――今年は大河ドラマ「西郷どん」(NHK総合ほか)への出演もありましたね。
よく「今、大河に出ているよね」と声を掛けていただくんですが、“改めて、大河ドラマって全国のみなさんから愛されているものなんだなと実感します。そこに参加できてすごくうれしかったです。
――桜庭さんは鹿児島出身ということで、地元が舞台になっているのも特別感がありますよね。
家族や周りの人もすごく喜んでくれたし、反響が大きかったです。鹿児島もすごく盛り上がっています。
――では、最後に「焼肉ドラゴン」の魅力を教えてください。
いろんな捉え方ができる映画だとは思いますが、本当に素敵な映画になったと思います。私自身もそうですが、見ている人が自分を振り返るきっかけになる作品だと思うので、ぜひ多くの方に見ていただきたいです。そして見終わった後に明日も頑張ろうと思ってもらえたらうれしいですね。
6月22日(金)公開
監督・脚本=鄭義信/出演=真木よう子、井上真央、大泉洋、桜庭ななみ、大谷亮平ほか