高杉真宙が“渋メン”宣言「ヒゲが似合う大人になりたい」 映画「虹色デイズ」で爽やかな高校生役を熱演!
――飯塚(健)監督の演出で印象に残っていることはありますか?
監督は、現場でいろんなことを思いつくんです。現場にあるものを使って作っていくことが結構多かったような気がします。中川(大志)くんと恒松(祐里)さんのシーンで、あるポスターを見つけて「じゃあ、これに行こう」みたいな感じのやりとりがあったんですけど、もともとそんなセリフはなかったんですよ。ポスターは初めから貼ってあったのか、急に思いついて後から加えたのかは分かりませんけど、その場の雰囲気に合わせて、セリフを足したりすることもあったので、どんな要求にも応えられるような“反射”が大事だなと思いました。
――4人の会話をはじめ、テンポ感のあるやりとりも見どころの一つですね。
監督は、間とテンポを大事にされていましたね。気持ちが良い間ってあるわけじゃないですか。でも、僕はリズム感がないですし、マイペースなタイプなので、間とかテンポって本当に苦手なんです。たぶん、若干気持ちが悪い間を取っていたことがあったと思うんですよ(笑)。4人の会話のテンポの良さが面白いということは分かっていたので、そこはかなり苦労しました。
――今回の高校生たちのような青春はどう思いましたか?
ちょっとうらやましいなと思いました。何か、いい青春を送っているなって(笑)。僕自身、高校時代に戻りたいとは思わないですけど、こうやって役を通して疑似体験できるのはうれしいですね。
――戻りたいと思わないというのは、過去にあまり未練がないということですか?
ないですね。どちらかというと、早く年齢を重ねたいなと思っているので。早く40歳ぐらいになりたいんです。もしかしたら、ちょっと急ぎすぎているのかも(笑)。
――こんな大人の男になりたいという理想はあるんですか?
渋い大人になりたいです。ヒゲが似合うような(笑)。今まで出会った大人の方たちは皆さん素敵でしたし、祖父もかっこいいので、自分もあんな風になりたいなと。20代になっても、自分の中で変わったなと感じるところがないから、余計にそう思うのかもしれません。だから、30代、40代になった自分がどんな風に変わるのか。もしかしたら今のままかもしれないですけど、楽しみではあります。そう考えると、つよぽんは大人ですよね。勉強と恋愛、どっちを取るのか。これが大人だったら仕事と恋愛の選択に変わるんでしょうけど、高校生の頃からそんなに悩まなくてもいいのにって思ってしまう。20代後半ぐらいで経験してもいいような悩みを抱えているつよぽんは、それだけ素敵な恋愛をしているのかもしれませんね。ただ、ちょっと早いかな(笑)。
――そんな悩みも、どこか青春映画っぽくていいですよね。
中川くん、横浜(流星)くんとは共演したことがあるけど、佐野(玲於)くんとは今回が初めて。この4人の“親友感”みたいなものはしっかりと出せたと思っているので、夏にぴったりな青春物語を見ていただけたらうれしいです。僕自身、ほかの作品では激しい感じのキャラクターを演じていたりもするので、さわやかさはこの映画で補いたいと思っています(笑)。
取材・文=小池貴之
2018年7月6日(金)公開
出演:佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE) 中川大志 高杉真宙 横浜流星ほか
監督:飯塚健 『荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE』『大人ドロップ』
原作:水野美波「虹色デイズ」(集英社マーガレットコミックス刊)
脚本:根津理香 『君に届け』/飯塚健
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