<半分、青い。>「素敵な歌をありがとう」鈴愛に贈られた曲に「泣いた」の声集まる
永野芽郁をヒロインに目下、漫画家・楡野鈴愛の試練の日々を描いている連続テレビ小説「半分、青い。」(毎週月~土朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)。7月3日放送の第80回では、自身の限界を知った鈴愛に祖父・仙吉(中村雅俊)が贈った歌の選曲が視聴者を感動の渦に巻き込んでいる。(以下ネタバレが含まれます)
締め切りに間に合わず…残酷な現実
第79回(7月2日放送)で、新作漫画を締め切りに間に合わせることができなかった鈴愛。そんな鈴愛のため、師匠・秋風(豊川悦司)は代わりの原稿を用意していた。それはかつて鈴愛が着想し、さんざん悩んだ末に煮詰まって放り出してしまった「月が屋根に隠れる」のアイデアを作品に仕上げたものだった。
「(『月が屋根に隠れる』は)いい話だと思っていた。私なりにストーリーにして、アレンジして描いてみた。勝手にすまなかった」。優しく語り掛ける秋風の言葉を聞きながら、鈴愛は「すごい…これがプロだ」とつぶやき、睡眠不足で倒れ込んだ。
「先生の原稿、すごかった。迫力あった。先生は本物の刀で人の心を切る。私は、偽物の刀しかない」。鈴愛が、秋風と自分、“プロ”と“そうでないもの”の実力の差をまざまざと思い知った瞬間だった。
「あの素晴らしい愛をもう一度」に込めた思い
締め切りから解放された鈴愛は、晴れやかな顔で実家の仙吉に電話をかけた。
「おじいちゃん、鈴愛な、思ったほど才能なかった」「私、まーあかんかもしれん」。つきものがとれたように晴れ晴れと口にする鈴愛に、仙吉は「9年頑張って、本も何冊か出して、ああ、御の字や」「どうにでもなるぞ、大丈夫や。人間はな、強いぞ」と語り掛け、ギターを抱えて歌い始めた。その曲は「あの素晴らしい愛をもう一度」(1971年)だった。
仙吉を演じる中村雅俊は、歌手としてヒット曲「ふれあい」(1974年)などをリリースしている。「半分、青い。」では第24回(4月28日放送)と第53回(6月1日放送)でギターの弾き語りを披露。第24回では農協に就職が決まった鈴愛の祝いに「あの素晴らしい愛をもう一度」を、第53回ではガロの「学生街の喫茶店」(1972年)とサザンオールスターズの「真夏の果実」(1990年)を披露。
SNSでは、「桑田佳祐作詞作曲の『恋人も濡れる街角』が聴きたい!」「『心の色』歌ってくれないかな」「やっぱりここは『ふれあい』が聴きたい」など、中村雅俊の楽曲を中心に“仙吉じいちゃんに歌ってほしい曲”を挙げる声も上がっていた。