仲良しの松田龍平と野田洋次郎、将棋対決するも「決着つかなかった」
映画「泣き虫しょったんの奇跡」(9/7金公開)の完成披露舞台挨拶が3日、都内で行われ、主演の松田龍平、野田洋次郎、渋川清彦、駒木根隆介、新井浩文、松たか子、小林薫、國村隼、豊田利晃監督、原作の瀬川晶司五段が登壇した。
今作は実在する棋士・瀬川氏の自伝的小説を映画化したもの。実在する人物を演じた松田は「現場に瀬川さんにも来ていただいて。ご本人がいるので、やっぱり気になってしまって、監督に演出をされても『いや、瀬川さんはそんなことしない』ってなったりして(笑)。うれしいやらやりづらいやらでした(笑)」と告白。
撮影秘話の話では、新井が「10何年か前にも、龍平と将棋を打ったんですけど、その時はめちゃくちゃ弱くて。駒がありえない動きをするんです。そんな龍平が将棋の映画をすると聞いて『終わった』と思ったんですけど、本当に強くなっていて。撮影が終わった後、2~3週間前にたまたま飲んでいるときにも、暗い顔をして『伸び悩んでる、将棋が強くならない』と言っていて。どこ目指しているかよく分からない(笑)」と暴露。松田は「いや、なんか壁にぶちあたったな、と…」と照れ笑いする一幕も。
今作では、松田演じる瀬川の幼なじみとして、実生活でも松田と親交の深い、野田洋次郎も出演。野田も「将棋指導のときは、俺も(龍平の)性格を知っているので、龍平には勝てるなと思ってたんですけど、指したら(松田がうまく)決着つかなくて…」と松田の将棋の上達っぷりを明かした。
豊田監督は、今作の映画化を以前より希望し、いろいろな映画会社を回ったが、「どこも『将棋の映画はダメだ』と断られたんです」と告白。だが、「近年の将棋映画のヒットと、藤井(聡太)くんが活躍してくれたおかげで、完成の日の目を浴びまして。藤井君に感謝しています」と映画化までの道のりを明かした。