沢村一樹が見せる新しい一面!「絶対零度―」【プロデューサーに聞く(1)】
沢村一樹演じる元公安のエリート・井沢のキャラクター
ミハンシステムを使用した捜査は、冤罪(えんざい)を生む可能性のある違法捜査。そのため、ミハンは警察内でも表向きは資料課として活動している。桜木(上戸)の元バディでミハンに異動した山内(横山裕)は、そんなミハンのやり方に疑念を抱く。
「山内を中心に、違法捜査への戸惑いを描いています。ミハンシステムによる捜査が当たり前という世界ではないので、(視聴者の皆さんには)彼の視点から物語の中に入っていっていただきたいです。さらに、スパイドラマのような感覚、アクションもありますので、エンタメ性とハードな部分も一緒に楽しんでいただけます。そして、井沢は一体何者なのか…」
ある事件を起こしたことをきっかけにミハンに転属した井沢は、ひょうひょうとしたキャラクターの反面、時に闇をのぞかせる二面性を持つ。第1話の冒頭では、そんな井沢の狂気の一面が映し出される場面も。
「公安で過ごしてきた井沢は、自分の存在を明かさずに生きてきました。闇を知ったことで、どこか明るい自分を演じている部分もあります。明るくひょうひょうとしているからこそ、ふとしたせりふが底知れなくて、いきなり心臓をつかむような怖さがあるんです」
そんな謎に包まれた井沢を演じる沢村は、これまで多くの刑事ドラマに出演してきた。永井氏は、本作でまだ見ぬ沢村の魅力を引き出したいという思いがあるそう。
「今まで見たことのない沢村さんを目指しています。刑事ドラマにたくさん出られてきた方ですので、視聴者の皆さんが(これまでの沢村さんのイメージを)期待している部分もあると思うのですが、いい意味で裏切りたい! いろんな沢村さんの一面を見ていただけるはずです!」