NHK総合で7月6日(火)にスタートするドラマ「天使のわけまえ」の取材会が6月22日(火)、NHK放送センター内で行われ、主演の観月ありさ、イッセー尾形が出席した。
同作は、婚約者・和也(細川茂樹)に全財産を持ち逃げされ、仕事も家も失ってしまった独身女性・坂下くるみ(観月)が、得意の家庭料理を通じてさまざまな人に出会い、人生を切り開いていく姿を描く。和也と結婚を誓い、新居に引っ越すことになったくるみは、和也の好物であるおはぎを作り新居に持参する。そこには和也はおらず、連絡も途絶えてしまう。途方にくれるくるみだが、そこへ工事現場の交通整備をしているおじさん(イッセー)が現われ、持っていたおはぎを食べさせることに。一つのおはぎから繋がる人間模様は、くるみが再生していくための重要な鍵になっていく。
また、超料理下手でくるみの料理テクニックを教わるセレブ妻・芳村さくら(ともさかりえ)、くるみの田舎の祖父・坂下広吉(大滝秀治)らの共演者もドラマに味を足している。さらに、今作の中で登場するくるみが作る料理の数々は、'05年に荻上直子監督作「かもめ食堂」をきっかけに、'07年、同監督作「めがね」にも参加し、映画のフードスタイリングも手がける飯島奈美氏が監修。
料理のシーンも丁寧に撮影されており、観月は「わたしは家で料理をあまりしないので、料理のシーンは手さばきに気をつけて演じました。料理をしないわたしがやってみようと思ったのは大きな変化ですね(笑)」と会場を沸かせ、「雑炊を作るシーンでは、ニンジンの皮やカブの葉など、普段使わない部分をうまく使っていて勉強になりました。料理が得意な役なので、お母さん的な優しさも出せればいいなと思います」と意気込んだ。
共演のイッセー尾形は「観月さんは初共演だったのにチャーミングで気さくで思ったとおりの話しやすい人。撮影中に1度遅刻して、『目覚ましが鳴らなくて』と言い訳したら笑ってくれて救われました(笑)」と打ち解けた様子。一方、役どころには「台本をもらった時はびっくり。わたしも長い間工事現場で働いていたので、シンパシーを感じました」と、感動していた。
毎週火曜 夜10:00-10:45ほか NHK総合ほかで放送
7月6日(火)から放送スタート