戸田恵梨香「『コード・ブルー』1st、2ndは緋山も私もトゲがあったのかなぁ(笑)」
「劇場版コード・ブルー―ドクターヘリ緊急救命―」の公開(7月27日・金)に合わせ、キャスト、そして本作に関わった人々のリレーインタビュー連載の第4回は、翔北病院の産婦人科を専門とするフライトドクター・緋山美帆子を演じた戸田恵梨香にインタビュー。
緋山は人一倍プライドが高く、気が強い性格も手伝って、思い上がった言動をしてしまうことも。しかし、実は心優しく、世話焼きな一面もあり、3rdシーズンでは患者として運ばれてきた緒方(丸山智己)の前向きな姿勢にひかれ一緒に暮らすように。
緋山は“トゲ”が“強さ”に変化していった
――完成された映画を見て、いかがでしたか?
3rdシーズンから、あまり現場に立つ立場ではなかったし、劇場版でも船に入ったわけでもなかったので、現場がどういう状況なのか分かってなかったんですね。でも、映画を見て、こりゃ大変だったな、こんな大事故だったのね…って。その規模の大きさをようやく実感したんですが、あらためて、コード・ブルーのすごさを感じましたし、5人の思いというのがさらに強く感じることができた作品で、すごく感慨深かったです。あらためて作品に携われて良かったなと思いました。
――ドラマスタートから10年の集大成となる今回の映画で、緋山としての成長を一番感じるところはどんなところでしたか?
私自身、だいぶ声が低くなったなぁと(笑)。1st、2ndのときの表情というか顔が一瞬出てきましたけど、あらためて緋山も私もトゲがあったのかなぁと思いました(笑)。緋山としては、そのトゲが強さに変化していったというか…。今の緋山は、トゲが抱擁力になって、いい意味で丸くなったと感じられるし、他の4人、それからフェローのこともちゃんと認められて、なおかつ見守られるほどの存在になっていたので、やっぱりこの7年間は大きかったなと思いました。
――白石(新垣結衣)に向けた「親友だから」というセリフが印象的ですが、それは1stシーズンからの流れ、いろんな感情を乗り越えて出てきたのでしょうか? セリフからもそのキャラクターの背景というかバックグラウンドが見えてくるのも、「コード・ブルー」の面白さですね。
そうですね、白石とはやっぱりお互い認められるようになったっていうことが大きいのかなと思います。
3rdシーズンで周産期医療センターから戻ってきたときには、三井先生(りょう)に「ようやく楽しい時期だったのにごめん」というような会話が、緋山は周産期医療センターでやりがいや生きがいみたいな絶対的なものを、自分の中で見つけられたんだろうなっていうのが分かることができたので、細かい設定がなくとも演じることができました。