鈴木亮平が主演を務める大河ドラマ「西郷どん」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)では、7月22日(日)放送の第27回で、“禁門の変”が描かれる。
“禁門の変”とは、長州藩と、御所の護衛をしていた会津藩・桑名藩・薩摩藩らが繰り広げた戦いのことである。
同放送回では、主人公の西郷吉之助(鈴木)が、長州藩の桂小五郎(玉山鉄二)を信用し、長州との戦いを避けようと画策するも、新選組が長州藩士が集結する池田屋を襲撃したことで事態が一変。“禁門の変”では、吉之助が初めて戦を指揮を執ることになる。
そして、そんな気迫あふれるシーンには、ゲスト出演者として長州力が出演が決定。長州が演じるのは、長州藩の過激な尊王攘夷(そんのうじょうい)派を率いて遊撃隊を組織した豪傑・来島又兵衛。“禁門の変” を引き起こした張本人であり、長州軍の総督として、薩摩軍率いる総大将の吉之助を向かい打つ。
長州のキャスティングについて、制作統括の櫻井賢氏は「長州藩ゆかりの山口県のご出身で『革命戦士』とうたわれたプロレス界のレジェンド・長州力さんを、 来島又兵衛役にお迎えすることは私どもの夢でした。 夢が叶い、薩摩軍に迫る存在感溢れる来島又兵衛の戦闘シーンが撮影できました。 皆様、お見逃しなく!」とコメントを寄せた。
長州力「『プロレスラーがなぜ大河?』と思われる方もいらっしゃると思います」
大河ドラマ初出演となる長州は、オファーを受けたときの心境を「正直に言って、僕には無理だろうと思いました。長いセリフもあり、かなり悩みましたが、この年齢でやったことがないことをやってみようかなと思い、演じてみようと思いました」と明かす。
さらに、役作りについては「来島又兵衛は暴れん坊というイメージがあり、叫ぶせりふが多かったので、出来たのかなと思います。ただ、大声を出して練習できる場所がなく、お風呂場で夜な夜な練習をしました。地元・山口県の方言せりふも難しかったです。方言指導の先生に直されるとよけいに意識してしまうので、大変でした」と苦労もあったそう。
また、“禁門の変”シーンの撮影では「殺陣の人に動きを合わせてもらいましたが、鎧がとても重くて、昔の人はこんな重い鎧で戦ったのかと驚きました。演技の中で、(スタッフに)『ラリアットをしてください』と言われ、そんなことまでして良いのかと驚きましたが、そんなに緊張しなくていいのかと思いました」と語る。
最後に「どのようにドラマを撮影しているのか興味があったので、こうやってドラマを作っているのかと、とても勉強になりました。 『プロレスラーがなぜ大河?』と思われる方もいらっしゃると思いますが、どのようにみなさんに感じていただけるか、反応を聞いてみたいです」とアピールした。