浅利陽介 藍沢(山下智久)の登場シーンに「ヒーローが戻ってきた!」
人気ドラマシリーズが10年のときを経て、映画化された「劇場版コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-」。好評連載中のキャストリレーインタビュー第6回は、翔北病院の整形外科を専門とするフライトドクターの藤川一男を演じた浅利陽介にインタビュー!
お調子者で明るく、ムードメーカー的存在でもあるが、臆病者で見栄っ張りな一面も。最愛の恋人を失い、落ち込む冴島(比嘉愛未)を支え続け、見事プロポーズに成功。劇場版では、「とにかく冴島を喜ばせてあげたい」と尽力した藤川の苦労が報われる2人のすてきなシーンも見られる。
冒頭から「コード・ブルー」の世界観に引き込まれました
――「劇場版 コード・ブルー」の完成を見て、いかがでしたか?
舞台となる成田空港で、ヘリコプターが飛行機と併走したり、とにかく壮大でスピード感を感じられるあたりは映画っぽいなぁとワクワクしました。藍沢(山下智久)が登場するシーンは特に「おぉっ! ヒーローが戻ってきた!」って盛り上がりましたね。そんな風に冒頭から「コード・ブルー」の世界観にグッと引き込まれました。撮影中も、海ほたるにヘリコプターが停まっているところを見ても「うわぁ、俺たち映画撮ってるんだなぁ」って気持ちになりました。ドラマの時ももちろんそういう気持ちはありましたけど、完成を見るとスケールの違いを感じましたね。
――「コード・ブルー」は、人の心に訴えかけるようなセリフがたくさんあると感じたのですが、演じ手としてそういうセリフを発するときに、感じることはありますか?
言葉の重みって、その重みを意識して発するから出るものなのかなって。藤川自体は「好きだ」って言えばいいだけの話なのに、遠回しというか、ちょっと違う角度から思いを伝えるところがあると思いますね。だから、周りからすると「何を言ってんだろう、こいつ」って思われがちなんですけど、僕自身は何となく的を得てる言葉を遠回しかもしれませんが、フワッと言える人だと思っていて…。でも正直、何をどういうふうに考えてるのか僕にも分かりません(笑)。
ただ、藤川は不器用なので、一個一個のことを真っすぐに、一つずつ処理していくことしかできない人間だと思っていて、だから伝えなきゃいけないことがあったとしたら、それに対して、その時の最前のベストが何かということを藤川なりに考えて、言ってるんじゃないかな。と。そう思いながらセリフを言ってます。