感性が鋭くて、すごく繊細な芝居ができる方
――本作への出演が決まった時のお気持ちは?
すごくうれしかったです! 朝ドラが大好きなので、「出演できる!」と喜びました。
「半分、青い。」もずーと楽しく見てまして鈴愛ちゃんの子ども時代を見終わって、しばらくしてから撮影に入リました。
私は14週目からの登場で、それまでの台本は読まずに入ったので、撮影中、日々の放送で鈴愛ちゃんの大人になってからの出来事を見ていました。
我々三オバに出会うまでにいろんなことがあったんだなあと、しみじみしたりしてました。
――光江の役をどのように捉えて演じてますか?
亡くなった姉の子供を預かって育て、妹2人の面倒も見て、全部背負っている頑張り者ですね。
夢見がちの少女のようなところは、帽子を作っていたアーティスト気質のお父さんから引き継いでるのかなあ。お父さんが大好きな、ファザコンでもあります。
デザイナーとして名を馳せたお父さんの財産であるあのすてきな家に住んでいたのだから相当なお嬢さんだと思いました。
自分と重なる部分がなく難しそうだなと作品に入る前は思っていたんですが、撮影が始まると、全く「お嬢さん」な感じではなくなり、自由になりました(笑)。
(光江はエセ関西弁で話す役ですが、)脚本の北川(悦吏子)さんが関東出身の方なので関西弁のセリフがコテコテだったり京都弁や船場の言葉が混じってたりしてとても面白いです。イントネーションでエセ感をもっと出すかどうか迷いましたが、髪形も格好も個性的なので、これ以上はしつこいかなと思って、やめました(笑)。
――共演者の方々の印象は?
永野さんを見たときは、「あ、生鈴愛ちゃん!!」って思いました(笑)。すいません。
とても可愛くて、相当なしっかり者で、感性が鋭くて、すごく繊細な芝居ができる方だなと思いました。
シーンがどんどん変わるので、真っすぐに役と向き合っていればいるほど、疲れるだろうし、
しんどいだろうなと思うんですけど、自分の思いを監督さんとしっかり話して進めていく、しっかりしてはります!
麻生(祐未)さんは“麦さん”という役への飛び込み方がすごくて驚きました。
演劇育ちの私が乱暴にやることも躊躇なく受け入れてくれて、面白く返してくれる、すごいです。須藤さんもとても明るくいつも前向きオーラが全開で場をいつも盛り上げてくれていました。すてきな方々に出会えてよかったです。