有村架純 “戻りたい過去”は「9歳、10歳の“野生児”のころ」
川口俊和のベストセラー小説を映画化した「コーヒーが冷めないうちに」(9月21日・金公開)の完成披露試写会が23日、都内の劇場で行われ、有村架純、伊藤健太郎、波瑠、薬師丸ひろ子、吉田羊、松重豊、石田ゆり子、塚原あゆ子監督が登壇した。吉田から「強い女優さんになった」と賛辞を送られた有村が、「うれしい。幸せです」と笑顔をあふれさせた。
有村と吉田が共演するのは、親子役を演じた映画 「ビリギャル―」(2015年)以来、3年ぶりとのこと。吉田は「『ビリギャル』はたくさんの方に愛していただけた作品だったので、架純ちゃんと次に共演するのは、10年後くらいかなと勝手に思っていた。こんなに早くかなってうれしい」と再共演に大喜び。
「架純ちゃんはそのときから、穏やかで、感情の浮き沈みがなくて、フラットなたたずまいで現場にいらっしゃるのが印象的だった」そうだが、「この3年間でたくさんのことを経験してきたにも関わらず、変わらずに自分の居心地のよさを保ったまま現場にいらっしゃった。さらにどっしりした、強い女優さんになられたなと思いました」と有村の成長に目を細めると、有村は「うれしいです。幸せです」と顔をほころばせていた。
また、「もしもあの時に戻れたら」という後悔から始まるストーリーにちなみ、登壇者陣が“戻りたい過去”を発表するひと幕も。有村は「小学校3年生か、4年生。9歳、10歳のころに戻ってみたい」と告白。スクリーンに当時の写真が映し出されると「あまりアップにしないでください!」と大テレだったが、会場からは「うわー!かわいい!」と大きな歓声が上がった。日焼けをしてピースサインで笑顔を見せる写真は「キャンプ場に行った時のもの」とのことで、「野生児で。夏は絶対にキャンプに行って、虫取りをする活発な女の子。自由奔放でした」と元気いっぱいの女の子だったという。
その年ごろには、特別な思い出があるという有村。「風邪を引いた日があって、体調が悪いので病院に行って。それで安心したら、お腹が減ってしまった。そうしたら、その日の晩御飯がちらし寿司だった。それがものすごくおいしくて。こんなちらし寿司は二度と食べれないんじゃないかと思うくらい、おいしかった。それがなぜか忘れられなくて。母親の作ったちらし寿司がもう一回食べたいなあと思います」と当時を懐かしんでいた。
本作は、店内の“ある席”に座ると、望んだとおりの時間に戻ることができるという喫茶店を舞台に、様々な後悔を抱えた人々のドラマを描く物語。9月21日(金)より公開となる。
9月21日(金)公開
配給=東宝
出演=有村架純、伊藤健太郎、波瑠、林遣都、深水元基、松本若菜、薬師丸ひろ子、吉田羊、松重豊、石田ゆり子