歌と向き合い20年、島谷ひとみが語る「これまで」と「これから」
デビュー20周年を記念するライブツアーを実施した歌手・島谷ひとみ(37)が31日、東京・丸の内のコットンクラブにて最終公演を終えた。1999年のデビュー以降、10代、20代、30代とそれぞれの年代で歌と向き合い、いまや持ち曲は100曲に迫る島谷。「20周年は一つの区切り。今まさにスタートを切った、リスタートという気持ちです」と語る彼女に、歌手生活20周年、そしてこれからについて聞いた。
島谷ひとみ(以下島谷)「デビューしてからの20年はあっという間でしたね。広島で17歳まで過ごしたのですが、その期間よりも歌手生活の方が長くなったと思うと、歌手として長いことやって来たんだなって改めて感じます。こうやって振り返ってみると、結構長い道のりで、色々あったなと思います」
デビューした1999年はミリオンセラーが数多く誕生したCDセールスのピーク期。それから20年、音楽シーンがめまぐるしく変化する中で、島谷は音楽とどう向き合ってきたのか。
島谷「10代、20代、30代っていう各年代で、歌詞の表現が変わって来たと思います。例えば『パピヨン』という曲も当時歌っていた歌詞の一歩先の深いところを読み取れるようになったり。音楽は歳を重ねれば重ねる程、表現できることが広がっていく。シンガーソングライターではない私にとって、唯一武器と言えるものが過ごした時間なのかなって」
9/4(火)には38歳の誕生日を迎える。40歳を手前に、「ライブもレコーディングもいろいろな仕事も、今が一番楽しい」と島谷は言い切る。
島谷「10〜20代の頃は、表現できない悔しさや不安があって、いっぱい泣いたし、泣かされました(笑)。30歳を過ぎて『しっかりしなくちゃ、泣いていられない』って腹を括ったんですが、30代もベテランに差し掛かり『泣きたきゃ泣けばいいし、やりたきゃやればいい、やめたければやめればいい」と心境が変わって。素直に自分を表現しようと思えたことで、何をやっても楽しめるコツを覚えた気がします」
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