鈴木亮平と瑛太が二人っきりで立つ「西郷どん」新ビジュアル撮影の裏側とは?
10月21日(日)放送の第39回より、いよいよ最終章へ突入する大河ドラマ「西郷どん」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)。物語は明治時代へと移り変わり、日本史上最大規模の内戦「西南戦争」が描かれる。
そんな“明治編”に向けて、新たなビジュアルが公開。主人公の西郷隆盛(吉之助、鈴木亮平)と、その幼なじみで常に共に戦ってきた大久保利通(一蔵、瑛太)が背中合わせで山に立つ、印象的な写真に「傷だらけの維新 二人が夢見た明日は、まだ遠く」とキャッチフレーズが書かれている。
鹿児島で行われたビジュアル撮影の裏側
制作統括の櫻井賢氏が、鹿児島・霧島のとある登山口で8月某日に行われたという新ビジュアルの撮影の裏側を語ってくれた。
櫻井氏は「歩み続けた険しき棘の道。欧米列強に負けない強き日本を築くため、『武士の世』を終わらせ、多くの犠牲と重責を担う西郷と大久保。やがて袂を分かち敵味方となる宿命の二人が見据えた明日とは――そんな最終章の世界観をビジュアル化するため、担当する『L.S.W.F』の青木肇ディレクターが『西郷と大久保を高千穂峰の頂に立たせたい』と熱望。亮平さん瑛太さんも快諾し、本格的登山必須の撮影となりました」と明かす。
そして、「『西郷どん』扮装チームも同行し、地元サポート隊の尽力のもと本格的な登山が始まりました。すでに1年以上役を生きてきた二人が、共に汗を流し踏みしめる激しい傾斜と険しき岩肌。瑛太さんは終始軽妙な足取りでしたが、体格をさらに増した亮平さんにはかなりシビアな登山で、『膝が笑うー!』と言っていました(笑)」と厳しい道のりになったそう。
しかし「当日天候が心配されましたが、登るうち晴れ間が広がり、ようやく目的地に到着。こうして、明治を生きる西郷隆盛と大久保利通が高千穂峰の頂に出現しました。
土屋尚幸カメラマンが二人を撮り始めたとき、峰の向こうから雲海が現れました。雲に包まれた二人のシルエット。背後から差し込む光。二人のこれからを暗示するような不思議なビジュアルが土屋さんのファインダーに収まりました」と奇跡的な瞬間が撮影されたという。
結末に向け、さまざまな人々の思いが交錯する「西郷どん」最終章に期待が高まる。