終演後のインタビューでも銀次節炸裂
イベント後、短いインタビューに応じてくれた二人。伊藤銀次はここでもまた別の大滝詠一のエピソードを披露してくれた。
――予定を超える長時間のトークショーでした。トークイベントもしばしば開催されているのですか?
伊藤:武蔵小山のアゲインというところでね。フォークロックについて語ることを12回くらいやったことがありますよ。「銀次の部屋」といって、ゲストを迎えるものもやりました。いつも音楽ライブでもトークが多いんで、全体で3時間くらいになっちゃう(笑)。
マネージャーからもトークイベントはトークイベントで別にやった方がいいんじゃないかって言われてるくらいで。うっかりしてるとしゃべりすぎちゃう。一つのことを語ると、芋づる式にいろんなことが出てくるんですよ。これもしゃべっとかないといけないなと思ってしまう」
――エピソードの記憶がすごく鮮明だなと思いましたが。
伊藤:何回か話しているうちに濃くなっている部分もありますね。講談みたいなもんじゃないですか。いろんなところで話していると話し方も慣れてくる。ナイアガラのメンバーはみんなおしゃべりなんですよ(笑)。大滝さんも、山下くんも。それから佐野くんなんかも。
――スージーさん、最も印象的だったのはどのお話ですか?
スージー:やっぱり、今日の山はラーメン事件でしょ。ラーメン事件はいろんな本に書かれているけれど、最終的に告井延隆に伝わっていなかったというのが発見でしたね。
伊藤:だって言えるわけないじゃないですか。出入り禁止とか言っても、弟子とかでもないんだから、別に来なくてもいいでしょ。来なくてもいい人を出入り禁止にするってどういうことなんだろうって思うよね。
スージー:これが一番の発見でした。今日来てよかったと思う。
伊藤:そういう、大滝さんの明るい理不尽な感じって、面白いよね。あと、ロネッツ事件とか。
スージー:ほう、それはどんな話で?