現場では「いろいろ教える立場」
――リーガルドラマにちなみ、正義感が強いと思った瞬間を教えてください。
年をとってくると、だんだん正義感みたいなものは強くなってきますね。不思議と。死を意識しているんでしょうかね、脳と体が(笑)。
だからあまりよその人には迷惑をかけないように。好感度を上げられるように生きていきたいです(笑)。
まぁ、ベテランのカテゴリーに来たので(笑)、いろいろ教える立場になってきました。
――撮影現場でもどなたかに注意することがあるんですか?
新しい若いスタッフもどんどん入ってきたのですが、まだまだ仕事に慣れていないですよね。だからある時は厳しく、ある時は丁寧に教えるようにはなりました。
昔だったら、若手スタッフが高橋さんの前を歩くなんてあり得なかったんですよ。それが今は普通に歩いていたりして。「ちょっと」って呼んで「どれだけすごいことしたかわかるか?」と(笑)。
あとは、カメラのケーブルのさばきとか、「今このケーブルをきれいにまとめておけば、後々楽だろ。芝居の真ん中には通すんじゃない。ここは芝居場だから、裏を回して、後々映っても大丈夫なようにちゃんとするんだよ」と。
もうただのベテランスタッフです。この前「ドクターY」を撮っていたときも、新入社員が入ってきていて。そのときは次も「リーガルV」で一緒だって分かっていたので「次は言わないからな。今のうちに仕事覚えておいた方が楽だから」ってばんばん注意しました。もう近所の口うるさいおばちゃんみたいになっていますね(笑)。
――ドラマは勝利を懸けた戦いに挑むわけですが、その戦いにちなんで、ここぞというときに食べる勝負飯を教えてください。
50歳を過ぎてから、カツ丼とか食べられなくなったんですよ。重くて…。昔だったら勝負の前の日にはカツ丼食べていたんですけど。年齢って笑えますよ。食べられたものが食べられなくなっていく(笑)。
まぁ元々食に興味がないんですよ、食べ物の半分くらい食べられないので。まぁ、間違いなく朝飲んでいるのはバナナジュースです。
娘がこの間旅行に行ったとき、旅行先でバナナジュースを頼んで飲んだらしいんですけど、「まずい! お父さんが作る方がおいしい!」って言われて、ちょっと泣きそうになりました(笑)。それも含め、バナナジュースですね!
――最後にドラマの見どころを教えてください。
京極法律事務所では、京極さんは知識があるけど法廷に立ったことがないし、青島くん(林遣都)もどれだけ能力が高いのか分からない。僕もどれだけ能力があるのかわからない。法廷に立つ人間たちがどうなっていくのか、ですかね。
最終的には、京極法律事務所と小日向(文世)さんの法律事務所との大きな裁判になるのでしょうが、過去に恋愛関係にあった小鳥遊と海崎くん(向井理)が、どんな争いになるのか?でしょう。
そこで、京極法律事務所の役に立たないメンバーがどう立ち向かっていくのか、行かないのか?(笑)そこに向かっていくために、みんなで撮影を頑張っている最中ですよ。