秋の名曲といえば、オフコース! マキタ&スージーの「オフコース愛」
11月11日(日)放送の「ザ・カセットテープ・ミュージック」(毎週日曜夜9:00-9:55、BS12 トゥエルビ)は、「秋の名曲大感謝祭」。マキタスポーツ&スージー鈴木が、「秋」をキーワードにオススメの楽曲を紹介し、その聴きどころを語り尽くす。
2018年3月の「春特集」、8月の「夏特集」に続く、四季にまつわる名曲をセレクトするシリーズ。「春」と「夏」の回は、マキタスポーツとスージー鈴木が青春時代にどんなアーティストを聴いていたか、さらにはどんな青春を過ごしていたかを公表する、個人史告白の色が強い番組になっていた。
「秋」もその方向性でのセレクトとなると思いきや、結果的には、二人ならではの名曲掘り起こしと、楽曲・アーティスト解析に重点が置かれた内容になった。
岩崎宏美「思秋期」、ちあきなおみの哀愁漂う名曲のほか、1970年代からのピックアップも。
そして、二人の選曲によって、「秋名曲」を数多く持つ伝説のグループ・オフコースがトークのメインを占めることになった。
「あえて語られることが少ないが、非常に演奏力の高いバンドだった」「実はプログレ」「ある曲では、敬愛するアーティストの死去に対する思いを埋め込んでいる」といった、オフコースの音楽性や作家性を次々と語っていった二人。
収録後のインタビューでは、「今の言葉で言うと、オフコースは超『エモい』んですよ」と表現したマキタスポーツ。「あんなにテクニカルなバンドもなかなかない。楽曲構成でも演奏でも、とても難しいことをやっていたのに、ポップに聴こえていた。すごいバンド」と讃えつつ、「『LOVE』とか『OVER』という英単語は、オフコースから学んだ」と言って笑わせた。
スージー鈴木も「オフコースを語れてうれしい。人生で初めて語ったかもしれない。一緒に語れる男子が周りにいなかったですから。オフコースのコードとか、歌詞のすごさとかを昔から考えてはいたけれど、女子相手に語るのはちょっと恥ずかしかった。でも、オフコースというバンドは、メジャーセブンス、分数コードの普及に寄与した偉大なバンドと言えると思います」とまとめた。
オフコースが大好きなマキタ&スージーが展開する「オフコース論」に耳を傾けたい。
なお、今回のカセットガールは、前回に続いて元アイドリング!!!の外岡えりかが務める。