5周年イヤーを駆け抜けるDa-iCE 新曲はメンバーの絆が生んだ心温まるラブバラード
2014年にメジャーデビューした5人組ダンス&ボーカルユニット、Da-iCE。11月21日(水)には5周年イヤー第3弾シングル「雲を抜けた青空」をリリースするなど、その勢いはとどまることを知らない。アニバーサリーイヤーを全速力で駆け抜ける5人に、新曲の聴きどころから5周年の思いまで、たっぷりと語ってもらった。
まずは新曲「雲を抜けた青空」の聴きどころから教えてください
花村想太(以下・花村)「聴きどころは今回たくさんあります。Aメロは同じメロディーなんですけど、1番と2番で後ろのトラックの音が違うので、アプローチの仕方が全然違ったり、歌詞も3人で書かせていたので、じっくり歌詞を読んだ上で聴いてほしいですね」
和田颯(以下・和田)「そうですね。メンバーが作詞した曲がシングルになるのは初めてなので、そういう面でも思い入れのある曲になりました。僕はパフォーマンスする側なので、この曲の良さをたくさんのお客さんにダンスで伝えていきたいです」
工藤大輝(以下・工藤)「僕らの曲で温かいバラードということ自体珍しいんですけど、それが表題曲になっているというのは本当に珍しいことなんです。でも、今年はいろいろなことに挑戦していくというのが僕たちのテーマ。今年リリースした楽曲も全てこれまでの僕たちにはないチャレンジングな曲でしたが、この曲でバラードの新たなチャレンジができたかなと。今までの曲と比較して聴いてもらうと、よりその違いが分かるかなという気がします」
岩岡徹(以下・岩岡)「確かに、僕らのバラードというと失恋の曲が多いので、僕らには珍しいタイプの温かく優しいバラードになっていると思います」
大野雄大(以下・大野)「今回、僕たちはMVに出ていないんです。これも初めての試みなんですが、これも曲をしっかりと伝えたいという思いがあるからこそ。まずは歌詞に着目してもらって、そのあとに振り。ダンスもすごくすてきな振りを付けていただいたので見ていただきたいです」
岩岡「Da-iCEの楽曲は、振り付け込みで曲が完成するんですが、この曲は歌詞も曲もパフォーマンスも全てがマッチしている。踊っていてすごく気持ちが入る曲になっています」
歌詞は花村さん、工藤さん、大野さんの共作。どういう形で3人で歌詞を組み立てていったのですか?
花村「まずウエディングでも流せる曲というコンセプトがあって。明るく温かいバラードをコンペで決めると聞いたので、そのコンペにできれば参加したいですってスタッフさんに伝えました。そうしたら、快くOKをしてもらって(突然大野が工藤の靴紐と自分の靴紐を二人三脚のように結び始める)…って何してるんですか?(笑)」
大野「紐だけ結ぼうかと…。よし!できました(ニッコリ)」
工藤「ありがとうございます。続けて?」
(笑)コンペに参加したいと、花村さんが自らお願いした、と。
花村「そうですね。そこで、やらせていただきまして…(大野が和田、和田が岩岡と靴紐を結び、いつの間にか3人4脚が完成。満足そうな4人を見て)。すいません、想定外の行動でちょっと頭が真っ白です(笑)」
工藤「(動揺する花村をスルーし)80%想太が書いてくれたものが土台にあったので、ゼロからの共作というよりは、想太が骨組みを1回作ってくれたものを一旦僕が預かってちょっと変更して、さらに想太が直して、で、もう1回雄大とちょっとずつ直していきました。たくさんの段階を踏んだので、今までで1番手間が掛かっていると思います」
最初に花村さんの歌詞を読んだときはどう感じました?
工藤「純粋にいいテーマだなと思いました。想太はそういうのを書くのがうまいんですよ。あとはちょっとした言い回しの変更だったんで、大枠納得の内容でしたね」
お気に入りの部分は?
花村「たくさんあるんですけど、1つあげるなら『いままでは2つ これからは1つ』ですかね。これは雄大くんが提案してくれたんですけど、もともとは僕が『いままでは1人、これからは2人』って歌詞を書いていたんです。だけど、それってすごく当たり前でありきたりなものだなって思っていたところ、雄大くんが『1つになることがたくさんあるよね』って。苗字だったり、家も2つが1つになったりとか。ありそうでなかった言葉で、すてきだなと思いますね」
大野「そう言ってもらえるとありがたいです。言いたいことは同じなんですけど、考えたときにパッと表札が出てきたんですよ。苗字って1つになるじゃないですか。それで出てきた言葉です。せっかく歌わせてもらうんで、自分の言葉が少しでも入っていたらより気持ちも入るなという思いでいろいろ提案させてもらいました。初めてこういう形でやらせてもらったんですけど、すごく楽しかったですね」
工藤「3人で歌詞を作ること自体初めてだったもんね。僕は歌詞のストーリーが好き。ちゃんと起承転結があって、最後に想太が思い描いている情景に結びつくまでのプロセスがしっかりしているので。なかなか共作だとそういう情景のすり合わせって難しいんですけど、すぐに一致しました。これはメンバーだからできたことでもあるのかな、と」
和田「僕、この曲めちゃめちゃ好きです。Aメロの歌詞からもう好きですね。はーっ!幸せか!って(笑)。皆さんが共感しやすい部分が多いので、どんな方でも胸に刺さるんじゃないかなと思います」
現在Da-iCEの皆さんは、全国ツアーの真っ最中(取材は10月中旬)ですね。
花村「千葉、大阪、東京、新潟と無事終わりました」
大野「本当にちゃんと始まってよかったな~」
どういうことですか?
大野「5周年ということでいろいろなことに挑戦させていただいたこともあって、スケジュール的にもう間に合わないかもしれない!って。今までで1番怖かったです」
花村「今回、音源だけじゃなくライブのスタッフさんもガラッと変わったんです。大変でしたけど、その分、新しいことをたくさん吸収できた。本当成長の1年だったなと」
4カ所回って印象的だったことは? 地方ではおいしいものも食べられたんですか?
花村「新潟でありがたいことにチケットがソールドアウトしたのですが、そのときのケータリングがすごく豪華でした!ラーメンとかカレーがあって」
岩岡「カレー!マジでおいしかった」
花村「バスセンターカレーっていう行列ができるような有名なカレーがあって、それをケータリングで入れてくださったんだよね。おいしかった~。ホワイトボードにも『新潟ソールドアウト』って書いてくださって」
工藤「新潟の1番大きい会場でソールドアウトっていうのはうれしいですよね」
5周イヤーも佳境です。アニバーサリーを祝う5人での決起集会などの予定は?
大野「そうですね…。ちょうどいま、この後何食べに行こうかって打ち合わせをしようかな、って…」
全員(笑)
工藤「集まるの、3年後の夏とかにする?」
大野「それもう5周年関係ないから!(笑)」
デビュー日、カウントダウンをするとか?
大野「それは毎年やってますからね」
工藤・和田「やってますね」
岩岡「盛り上がってね。肩組んでやってるもんね!」
花村「アハハ!やってない(笑)」
岩岡「僕ら仲良いんで」
和田「はい♪」
花村「まぁ、これ(3人4脚)やってて仲悪かったらビックリしますよね」
大野「(とぼけて)何だこれ!?」
絆がつながりましたね。
花村「僕だけつながってないですけど(笑)」
岩岡「早く結んで!」
花村「遠慮しときます(笑)」
文=鳥取えり 撮影=中川容邦