岡田健史の“美しい手がファン魅了!強引な“幼い手”から優しい“大人の手”へ<中学聖日記>
それから「先生のこと、好きになっちゃいました」と、恋心を暴走させた晶は、体育祭の途中で聖の腕を引っ張り倉庫に連れ込んだり、自転車で転倒した晶を助ける聖をギュッと抱き寄せ「僕のこと嫌いにならないでください」と駄々をこねたり(第2話)。力任せで強引な、自分勝手でしかない“手”は幼さの残る中学生そのものだった。
その後、2人の心を描く重要な場面には、常に“手”の描写が盛り込まれる。
勉強合宿の帰り、電車で隣同士に座る聖と晶の手は、触れてはいるものの握ることはなかったが(第3話)、花火大会の夜、キスをした後はそっと手を握って帰った(第4話)。キスが発覚し、離れ離れになると決まったときには「もう会えないんですか…やだ、やだ…なんで」と、晶は聖の腕を両手で必死につかんでいた(第5話)。
3年が経ち、やっと聖と会えた晶。「もう18です」と相手を想うようにそっと腕をつかむ様は以前とは異なる一方で、「僕、あの日のあのときのまんまです」と、花火大会の日から何も変わらぬ想いをぶつける。しかし、聖には「もう来ないで。あなたがここに来たら私はここで暮らせなくなる」「二度と来ないで」と突き放されたのだった(第7話)。