柴咲コウが角田光代原作ドラマで初の母親役に!
篠崎絵里子コメント
角田光代さんが紡いだこの物語の終盤に、ある情景が描かれています。そこにあったのは「子育て」という密室でもがいている全ての母親への救いでした。小さな命を預かる重圧。善良で無理解な助言。弱った心を刺す正しい言葉。閉塞感。劣等感。自責。子供を愛するが故の母親の苦しみには果てがありません。
彼女たちに必要なのは何か、夫は、家族は、どう向き合うのか、答えを探す旅です。重いです。けれど、凜とした強さと壊れそうな繊細さを併せ持つ柴咲コウさんをはじめ、魅力的なキャスト・スタッフのおかげで極上のエンターテインメントに仕上がりました。恐れずにまず一話、ご覧いただけたら幸せです。
森ガキ侑大コメント
今回、この角田光代さん原作の「坂の途中の家」を演出するにあたり興奮と緊張が交互に押し寄せてきます。この今まで描かれてこなかった社会的問題を鋭く描かれている中、自分の経験値だけで演出できるのか日々葛藤でした。しかし、多くの母親に取材を重ねていっている中、自然とその母親たちに背中をおされていました。いま、男である自分がこの社会的テーマを演出する意味がある。そう信じて準備と覚悟ができた瞬間、脚本の篠崎さんがとても繊細に、そして大胆に登場人物の葛藤を表現してくれました。
あとは、自分がスタッフ全員でこの物語を丁寧に丁寧につむいでいき、世の中の母親が子育てに悩み、苦しみ、もがいている現実に正面からぶつかりたいと思いました。そして、素晴らし過ぎるキャストの方々とこの作品を一緒につくれる喜びをおさえきる事ができません。必ず素晴らしい作品にして世の母親たちを救うことができればと。
2019年春放送
WOWOWプライムにて放送
<特報映像>