織田裕二「SUITS/スーツ」撮了!「原作をしっかり見直さなければ」続編に意欲
織田裕二コメント
――撮影を終えていかがですか?
良いチームだったなぁというのが実感です。海千山千のキャストさんやスタッフさんが集まっていたので、安心感もありましたし本当に助けていただきました。
原作が世界的な大ヒットドラマということで、撮影当初は不安やプレッシャーもありましたが、安心感のあるキャストさんやスタッフさんがいてくださったおかげで自由にやらせていただきました。
原作とは撮影日数も予算も桁違いですが、少しでも日本版ならではの良さを出せたらという一心で取り組みました。撮影が終わるとなると、甲斐というキャラクターから離れるのは少しさみしいですね。
――バディを組んだ中島さんとの共演はいかがでしたか?
原作ではバディを組む二人の年齢差が10歳くらいですが、こちらは25歳以上も離れていて(笑)。ですので、あまり細かいことは気にせず、原作の精神の部分だけを抽出して演じようと話していました。
大輔は原作と少し設定が違うところもありましたが、その部分を中島くんが自然なお芝居で対応していたのが印象的です。甲斐は大輔の教育係なんですが、あまりベタベタとした関係性ではなく、あえて突き放して、背中で見せていくということを心掛けました。
――27年ぶりとなった(鈴木)保奈美さんとの共演はいかがでしたか?
原作のジェシカと日本版のチカは設定が大きく異なるので、ちょっとむちゃな役をふられた感じだと思うんですが、さすがと言いますか、本当に助けていただきました。
――撮影を通じて、印象に残っていることは?
面白い経験だなと思ったのは、皆さん真面目に原作ドラマを見て勉強していらっしゃるんですよね。見ていない人がいても当然なのですが、レギュラーメンバーの皆さんは本当に真面目で。皆さん、真面目すぎて逆に心配になったほどです(笑)。
――他のキャストさんからは、織田さんの作品に対する姿勢が勉強になったというコメントが多くありましたが?
本当ですか? かなりざっくりと言いますか、相当大ざっぱでしたよ(笑)。ただ、いつも作品の方向性や訴えたいテーマについては、最初にスタッフさんと話し合います。目指す方向性が同じであれば、表現の仕方や見せ方はそれぞれ違っても作品としてうまくいくので。アメリカを目指すのと、アフリカを目指すのでは、一字違いですが大きく違いますから(笑)。
――もし「シーズン2」の制作が決定したら?
出演者の僕らがどうこうと言うより、見てくださった方々の声で決まるのではないでしょうか。そういう声をたくさん頂いて、もし続編が決まるようであれば、また原作をしっかりと見直さなければならないですね(笑)。原作もシーズン2以降、加速度的に面白くなっていくので、それをやらないのはもったいないと思っています。
――最終話を楽しみにされているファンの皆さまへのメッセージをどうぞ。
第10話で、これまで築いてきたチームワークや関係性など、いろいろなものがはじけて壊れてしまった中で、最終話がどのような展開を見せるのかに注目していただきたいです。
最終話は現場的にもかなり駆け足で撮影を行ったので、個人的にも一視聴者として仕上がりが楽しみです。