こんなに楽しいことがあっていいのかってくらい、毎日楽しい
――皆さんの仲の良さがとても伝わってきますが、撮影現場はどんな雰囲気なんでしょうか?
武井:天狗倶楽部はみんな仲が良くて、収録後に弥彦役の斗真くんも一緒にご飯食べに行ったり、オフも部活みたいな感じで、非常にいい空気で撮影させていただいてます。収録もずっと楽しいよね?
満島:こんなに楽しいことがあっていいのかってくらい、毎日楽しいですよ。
武井:役所広司さんや竹野内豊さんみたいな、ごっついメンバーがいる現場なので、最初は結構プレッシャーを感じていたんです。
キャスティングだけで見たら、スーツ着て撮影に着たほうがいいのかなと思ったくらいだったんですけど、現場入ってみたら、今までで一番楽しいっていう。
満島:めちゃくちゃ楽しい。こんなにやっていいのかって思うくらい振り切ってますからね。
武井:役所さんは、僕らがはちゃめちゃにやっていても、それを演技で受け止めてくれるんです。僕らの大はしゃぎに乗っかってくれたりもするんです。
近藤:役所さん、長ぜりふのシーンの撮影が終わった後に「いいな、天狗は気楽で」ってつぶやいてましたよ(笑)。
満島:今日の撮影とか、途中で笑い止まらなくなっちゃいましたもん。
武井:役所さんとのシーンでね。僕もツボに入っちゃって、20分くらい笑いをこらえてました。
近藤:いや、良いと思います。考えるより先に体が動いちゃっていたのが、“ヤジ将軍”って呼ばれてた吉岡天狗らしいですよ。
満島:皆さんが反応してくれるから、楽しくなっちゃうんです。
――本当に楽しく撮影されているんですね。天狗倶楽部を演じる皆さんから、視聴者に向けて伝えたいメッセージはありますか?
近藤:「いだてん」は、オリンピックやスポーツに興味がない人が見ても楽しめる作品になっていると思うので、気楽に見てほしいなと思います。
武井:天狗倶楽部は、時代の波を作る原動力みたいな人たちだったと思うんです。エネルギーのうねりみないたなものを我々の登場で感じていただきたいですね。これを見た誰かが、現代にも「天狗倶楽部」みたいなものを作ってくれたらうれしいです。
満島:天狗倶楽部が出てきたことで、現代の人々が忘れていた感覚を取り戻したり、見えてくるものがあると思います…ただ騒いでるわけではないです。
武井:やりたいことが見つからないっていう若者には、より見てほしいですよね。天狗倶楽部は、それぞれがやりたいものを持ち寄って、みんなでぶつかって行くエネルギーがあるから、今の人たちも、そうやってみんなで繋がって、楽しんで生きていく力を手に入れてほしいです。