サスペンスの要素も楽しんでもらえるのでは
――1月13日(日)に放送される第2回では、高橋医師が鏡子の家を訪ねてきて、そこからまた物語が動き始めますよね。
鏡子も高橋医師も大人ですから、自分たちの気持ちの浮ついた部分だけではいられないのだと本を読んで感じました。
高橋先生の医師としての立場を邪魔しないということ、高橋先生も一人で暮らしている女性の家に行くということで、ご近所の目なども気にしながら2人は会っています。
そういった“大人の思慮深さ”みたいなところをしっかり見せないと、このドラマの“大人の純愛”とはかけ離れていってしまうので、そこは意識していました。
また、康代に対しては、親友ではあるけれど、軽率な行動をとったら迷惑を掛ける、という気持ちで、お付き合いをしている。
そういった距離感を描いた部分も普通のドラマと違いますよね。
浮ついた気持ちを抑え、周囲の人から誤解を招いたりしないようにと気遣い合いながらも、会いたい…。
そんな雰囲気がにじみ出れば、大人の方たちが見てもしっくりと納得してもらえるものにつながっていくだろう思いながら演じていました。
一つの場面を演じる上で、どの感情を大切にするかは、役によってそれぞれ違うと思うのですが、今回はみんな同じ気持ちで、「ここでは、この人のこの気持ちの動きが大事」っていうことを言葉にしなくてもしっかりと分かり合っていました。
それが撮影にも反映されて撮影が進んでいったので、とてもありがたかったですね。
また、大人が見て面白いだけでなくて、若い女性たちに見てもらってもしっくりくるすてきなドラマだと思いますし、サスペンスの要素もきっと楽しんでもらえるのではないでしょうか。回を重ねるごとにどんどん面白くなっていきますよ!
第2話(1月13日[日]放送)あらすじ
鏡子(鈴木)の元に高橋(草刈)が突然やって来る。
治療がすでに終わっているのにも関わらず、高橋は鏡子を気遣い、「また近いうちに来る」と言い残して去っていく。
鏡子の中で、次第に高橋の存在が大きくなっていき、鏡子は高橋と再び会える日を待ちながら日々を過ごすようになる。
毎週日曜夜10:00-10:50
NHK BSプレミアムで放送
原作:小池真理子『モンローが死んだ日』
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