「いだてん」で注目!体育館にあった“ハシゴみたいなアレ”に「こうやって使うんだ!」
宮藤官九郎が脚本を務める大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)。目下、明治末期の日本を舞台に物語が進行しているが、その中であるスポーツ器具が脚光を浴びている。誰もがおそらく小学校や中学校で目にしたことがあるであろう“肋木(ろくぼく)”だ。
SNSでも「小学校にあった!あった!」と話題沸騰
木製の棒が10センチほどの間隔で並んだ、横に広いはしごのような構造物で、高さは2.5メートルほど。一番上の棒が少し手前にせり出している。体育館などに設置されているケースが多い。
「いだてん―」では、東京高等師範学校の寄宿舎や講堂に設置されている。第1回、嘉納治五郎(役所広司)がスウェーデン帰りの教授・永井道明(杉本哲太)にオリンピックについて聞きにきたシーンで初登場。「これは何かね?」と怪訝(けげん)な表情の嘉納に、永井は「日本人は体ができてなーい!」「これは肋木です。つかんでぶら下がる。背筋が伸び、胸郭が発達し、なにより、結核の予防になるのであります」と説明した。
この肋木登場シーンが放送されると、SNSなどでは「体育館にあるぶら下がるやつ肋木っていうのか。初めて知った」「小学校にあった!あった!単によじ登って遊んでた記憶が」「そもそも使い方がわからなかった謎の木のはしごみたいなやつ!」「こうやって使うんだ!卒業してウン十年で初めて知る真実」といった声で盛り上がった。
さらに第3回では、明治43(1910)年春、東京高等師範学校に進学した金栗四三(中村勘九郎)や四三の親友・美川秀信(勝地涼)が肋木を使うシーンも登場。
だが、どちらも身体の鍛錬のためというよりは“お仕置き”用。四三は雑誌「冒険世界」を宿舎に持ち込んだことをとがめられ(本当は美川が持ち込んだのだが)、美川は遊郭に足を踏み入れ門限を破ったとして、鬼教官・永井に「しばらく肋木につかまってろ!」「足は直角!つま先は下に!」と厳しく言い渡されたのだった。