中村勘九郎と阿部サダヲが“リレー形式”で主演を務める大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)。
宮藤官九郎によるオリジナル脚本で日本とオリンピックの歴史を描く本作で、伝説の柔道家・徳三宝(とくさんぽう)を阿見201が演じている。
徳三宝は、前半の主人公・金栗四三(中村勘九郎)の東京高等師範学校での先輩で、嘉納治五郎(役所広司)が創設した講道館で最強を誇った人物だ。
1月20日放送の第3回で四三を豪快に投げて登場し、その後も視聴者から「大きい人、気になる!」と熱視線を集めている徳三宝を演じる阿見201に緊急インタビューを敢行。
大河ドラマ出演は「おんな城主 直虎」(2017年)以来で、「歴史や大河が大好き!」と語る阿見201に、本作にかける思いを聞いた。
「もう一度大河に出たいです」って言ってました
――出演が決まったときのお気持ちはいかがでしたか?
本当に大河ドラマが大好きで、ずっと見てたんです。
僕はお笑い芸人としてずっとやってきたんですが、コンビを解散して、事務所と話して俳優部にちゃんと異動しまして。それで、芸人から…役者に肩書きが変わって(笑)、芸人だったら「M-1」とかがありますけど、役者の目標として、僕は「大河ドラマに出てみたい」と思ったんです。それで、初めて出演させていただいたのが「―直虎」でした。
でも、「―直虎」では、レギュラーエキストラだったので、基本的に役もなく、せりふもマイクもついてなくて。「大河ってこういうところなんだな」って思いつつも、どれだけ大声を出しても、オンエアー上では全くしゃべってないことが続いたんです。
だからこそ、役名がついてスタッフロールに自分の名前が載ったらすごいんだろうなと改めて強く思って、「―直虎」の撮影が終わった後に、「いつか、もう一度大河に出たいです」って、最終目標くらいのつもりでマネージャーに言ってました。
そしたら、1年もしないうちに「いだてん」に出演が決まったっていう電話がかかってきて!
本当にうれしかったんですが、思わず「エキストラですか?」って聞いちゃいました(笑)。
――演じている徳三宝についてはどのように思いましたか?
柔道の練習をするために、講道館に行って稽古をしたんですが、そのときにいた柔道家の方々に「徳三宝ってすごい役ですよ!」って言われました。
でも正直、最初にメールで演じる役が送られてきたときに、「徳三宝(とくさんぽう)」って読めなかったんです。「とくみつたから…?」って思ったくらい(笑)。
調べてみたら、ものすごい豪快な人生を送っている方だなと思いました。
徳三宝は、柔道の試合に出ると会場がものすごく盛り上がったそうなんです。人を引きつける何かを持っている人だと思うので、そこは意識して演じるようにしました。