高杉真宙＆安田聖愛、高校の同級生同士ながら照れずにラブストーリーを熱演
高杉真宙主演の映画「笑顔の向こうに」が2月15日(金)より全国イオンシネマで公開。その完成披露上映会が行われ、高杉の他、安田聖愛、佐藤藍子、ayanonono、藤田朋子、榎本二郎監督が舞台あいさつに立った。
主人公の歯科技工士・大地役を演じ、その職業を初めて知ったという高杉は「どういう職業なのか動画やネットで調べたんですけど、やはり現場の空気感や置いてあるものは想像では分からなくて、最初は戸惑いました。でも、この役をやるにあたって慣れていないといけないので、そこで勤めていらっしゃる歯科技工士の方に教えていただきつつ、空き時間にひたすら練習をさせていただきました」と苦労を明かした。
その一方で「器具が多いのでなかなか覚えられなかったんですけど、黙々とする感じは嫌いではないので、空き時間は楽しんでやらせていただきました」と撮影を振り返った。
また、新人歯科衛生士・真夏役を演じた安田は姉が歯科衛生士だそうで「実際にやってみたら大変な職業だなと思ったので、改めて姉はすごいことしているんだなって思いました」と告白。「姉の歯科衛生士友達を集めてもらって、聞きたいことを聞いたりしました。本当にありがたかったです」と感謝した。
大地の母親・五十嵐歌織役を演じた佐藤は「台本を読んだときに『高杉真宙君の母？』って思ってビックリしたんですけど、今までで一番大きな子供だと思います。母親として違和感が出るのは嫌だったので、どうしたら大地のお母さんに見えるかなということに集中して、小物を借りて外見からやらせていただきました」と明かした。
真夏と同じデンタルクリニックに勤める森川珠子役を演じたayanononoは「小さいころから歯科矯正をしていて、すごくきれいに歯を並べていただいたので、歯医者さんが大好きなんです。なんで歯医者さんのドラマや映画ってないんだろうなって思っていたところでオファーをいただいたので、すごくうれしかったですし、初めてお芝居をさせていただいたのでうれしいです」と喜びの表情を見せた。
大地が義歯を提供した患者の娘・藤原千草役を演じた藤田は「虫歯がない子が増えているのはいいことだけれども、いろんな意味で現場の状況が伝わりにくくなっているんだなと感じたので、格好良い子(高杉)がこういう役をやると、皆さん目指されるんじゃないかなと、感慨深いものを感じます」と語った。
さらに、本作が長編映画デビューとなった榎本監督は「いろんな映画を見てきたんですけど、今回ほど入れ歯が出てくる映画は見たことがない(笑)。入れ歯について熱く人々が動く、唯一の映画なんじゃないかなと思います」と言って笑いを誘った。
本作は「第16回モナコ国際映画祭」で最優秀作品賞(グランプリ)であるエンジェルピースアワードを受賞。舞台の本番終了後に知らせを受けたという高杉は「舞台が終わった後で燃え尽きていたのでアッサリと返してしまったんですけど、家に帰る途中で改めて気付く瞬間があって、その何日か後に会見をやらせていただいて、トロフィーを持たせていただいて初めてちゃんと実感しました。映画が公開される前にいいスタートを切れたんじゃないかなと思いました」と目を輝かせた。
実際にモナコの授賞式に行った安田が「モナコはとっても楽しかったです(笑)」と自慢げに話すと、高杉は「俺も舞台楽しかったよ！」と強がって会場を沸かせた。
今回演じた役柄にちなみ、自分がまだまだ半人前だなと感じる瞬間を質問されると、高杉は「そもそも自分自身のことを一人前だなと思うことがなくて、自分の職業は資格が必要なわけでもないので、何が一人前かもよく分からなくて、認められるかどうかは見る人の感性で変わってくるので、結局何に満足するかなんだと思います。『自分はこれでもういいや』って諦めた瞬間が悪い意味での一人前なのかなと思います。それが、成長が止まった瞬間だなと思っています」と力強くコメント。
だが、藤田から「(質問は)半人前だと思った瞬間だよ」と小声でささやかれ「なので、自分はずっと半人前かなって」と小声で返した。
最後に、監督から「高杉君と安田さんは実は高校の同級生なんですけど、その同級生がラブストーリーをやるというのは照れくさいと思うんですけど、それを見事やりきった感じが見どころですね」と二人を絶賛。
高杉は「今回、思いやりのない役だったんですけど、大地君に思いやりを持って作らせていただきました。たくさんの方にこの思いが届けばと思います」とアピールした。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
2019年2月15日(金)より全国イオンシネマで公開
出演＝高杉真宙
安田聖愛
辻本祐樹、西方凌、濱田英里、ayanonono、木村祐一、大出俊
池田鉄洋、佐藤藍子、聡太郎、阿部祐二、善知鳥いお、中村昌也、阿部桃子、熊切あさ美
藤田朋子、丹古母鬼馬二、児島美ゆき、中山秀征（特別出演）
大平サブロー、秋吉久美子、松原智恵子
脚本＝川崎龍太
監督＝榎本二郎
公式サイト＝https://egao-mukou.jp/
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