<高橋一生>“老け演技”が話題!“白髪”一生に「この色気はなに!?」の声<みかづき>
森絵都の同名小説を原作に、昭和から平成に至る家族の歴史を描いてきたドラマ「みかづき」(NHK総合)が2月23日、最終回を迎え、吾郎(高橋一生)と千明(永作博美)の愛の物語が完結した。壮年から熟年期まで演じた高橋の“枯れた”演技に、ファンから絶賛の声が上がっている。(以下、ネタバレがあります)
「みかづき」は昭和から平成に至る日本社会の変遷を背景に、天才的講師の素養を持つ吾郎と、のちのカリスマ的経営者・千明(永作博美)の出会いが生んだある塾と家族の物語。
最終回「いつか未来に」では、次女・蘭(大政絢)の個人指導塾で不祥事が発生し、責任を感じた千明も千葉進塾経営の一線から身を引いた。千明が塾を去る日、2人は屋上で思いを語り合った。
「常に何か足りないと言っては何かを追い求めてきた君のことを、三日月のようだと思ったことがある」と吾郎。高橋演じる壮年の吾郎は声も低く、独特の落ち着きをまとっている。
吾郎はあらためて「本当にこれで終わっていいのか?」と千明に問いかけた。「もう終わったことよ」と口にした千明に、「今までよく頑張ったね。ありがとう。ご苦労さまでした」と深く頭を下げ、涙をこぼす千明に向き直って「失礼します」とひと言。そして抱きしめた。
終盤には、晩年の千明の病室で、吾郎と千明が静かに言葉を交わすシーンも。「君のことを書こう。いつか『みかづき』というタイトルで。君と僕の人生をたどる。それは…ラブストーリーだ」と打ち明けた吾郎。これまで吾郎の著作を一切読もうとしなかった千明は、「今度は読むわ。読みたいわ」「楽しみね」といたずらっぽく微笑んだ。全5話、半世紀をかけて描かれたラブシーンだった。