「宇宙戦艦ヤマト2202」いよいよ最終章上映! 神谷浩史「キーマンはずっとヤマトと命運を共にしてきた」
3月1日より映画「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第七章『新星篇』」が公開された。
不朽の名作「宇宙戦艦ヤマト」をリメイクし、2012年から2014年にわたって劇場上映からTV放送まで展開した「宇宙戦艦ヤマト2199」。「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」はその続編となる完全新作シリーズで、2017年公開の第一章「嚆矢篇」から始まり、第七章となる本作「新星篇」でついに完結する。
今回は、本シリーズのメインキャラクターの一人、クラウス・キーマンを演じた神谷浩史にインタビュー。最終章を迎えた現在の心境や、自身の役柄への思い、共演者とのエピソードなどを聞いた。
キーマンの中でも人間としての感情があったんだなと
――「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」(以下「2202」)も、残すところ第七章「新星篇」のみとなりました。ここまで来た率直なお気持ちをお聞かせください。
神谷浩史:約2年掛かって、ようやく全てのアフレコが終了しました。全26話構成なので、およそ1カ月に1本のペースで収録していたことになりますが、そのような長期間にわたる関わり方をさせていただいた作品は今回が初めてでした。
無事に最終話までたどり着けた時に、メインキャストの方々はこんなに長い旅を2回も経験していたんだなということに思い至り、改めて本当に頭が下がる思いでした。
――第七章でキーマンが見せる姿は、第一章から見続けてきたファンにとっては驚きだと思います。演じている神谷さんご自身はどのような思いで収録に臨まれていましたか?
神谷:ヤマトを利用することによって自分に課せられた大義を成し遂げるという思いで、キーマンは今までずっと命運を共にしてきたんだと思います。
さまざまな選択をしてここまでたどり着いていますが、その中で、彼の人間としての感情が持つもう一つの選択肢、つまり自分を必要としてくれる人、ないしは自分が必要としている人のために生きるという道は、どこかのタイミングで分岐して生まれていたんだと思います。
ある時に、バレルから「かわいい顔をしとるぞ」と言われてキーマンがハッとするシーンがあって、無意識的に彼が持っていたもう一つの選択肢が、彼の中でも明確になってきたのかもしれません。僕はそのことを全く考えずに演じてきていたんですけど、本編とは別のドラマCD(特典としてBlu-ray&DVDに付属)の収録をやっている時に気付きました(笑)。
本編と同じ時間軸の中で語られる福井(晴敏)さん渾身の書き下ろし限定版ドラマCD「誰も聞いてはならぬ裏ヤマト」の中で、キーマンが抱いている明確な気持ちに触れる機会があって、そうだったのかと腑に落ちました。
彼の中でも人間としての感情があって、自分が必要としている人に気持ちが向くということが選択肢としてあったんだなと。第六章までの道程で徐々に気付くというよりは、瞬間的にパッと出てきたものだったので、第七章でそれをどう自分の中で整理していくのかが一つの見どころなのかなと思っています。
2019年3月1日より上映中
【HP】http://yamato2202.net/
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