新婚東山の結婚報告も! 三島由紀夫舞台で東山紀之と生田斗真が女役に挑戦!
'11年2月2日(水)から上演される舞台「ミシマダブル 三島×MISHIMA vs 蜷川『サド侯爵夫人』『わが友ヒットラー』」の制作発表記者会見が11月8日、都内で行われ、演出家の蜷川幸雄、出演者の東山紀之、生田斗真、木場勝己、大石継太、岡田正、平幹二朗が出席した。
本作は、三島由紀夫の代表作2作を蜷川の演出で、同じ舞台美術、同じ出演者で上演する。「サド侯爵夫人」は18世紀のフランスを舞台に悪徳の限りを尽くすサド侯爵を、6人の女性に語らせ、人間に潜む謎と闇を描いた物語。一方「わが友ヒットラー」は、ナチス党政権下のドイツ、ヒットラーがかつての同志をを粛清したレーム事件を題材に、その前夜を描いた男たち4人の会話劇となっており、すべて男優たちが“女性”と“男性”を演じ分ける作品となっている。
サド侯爵夫人とエルンスト・レームを演じる東山は「先輩方たちと斗真という若いエネルギーの中間にいる僕と、蜷川さんの演出のもとで、大変な作品ではありますが、挑戦した後には素晴らしい景色があると思うし、またそれによって人間的な成長ができればなと思うのでたくさんの方に見てもらいたいです」と挨拶した。アンヌとアドルフ・ヒットラーを演じる生田は「この作品に自分も参加できて光栄に思っています。諸先輩の前で非常に大変な思いをすると思いますが、素晴らしい作品にしようと思います」と意気込んだ。
男だけの出演ということで東山は「大変なことにチャレンジし、クリアするということが僕らへの要求なので、蜷川さんに導かれてやるというところも楽しみなところです。この前、斗真に会う機会があって『今回やべーな』と話してまして。でも『これクリアしたら俺たちけっこうすごいぞ』って話になったので、お互い成長していければいいなと思います」と思いを語りった。生田は「女役は初めての経験で、年齢も1番年下なので『1番きれいだったね』って言われたいです(笑)。ヒットラーの役を20代ではなかなかできない経験でしょうし、ある意味巨人と言われた方なので、大胆に演じたい。蜷川さんのサディスティックに苦しめられている東山さんの姿をニヤニヤ見たいと思います(笑)」と会場を沸かせた。
また、東山は「男でも女でも成長における人間構成というか、そういうものと魅せられて、非常に奥深く読み取っている作品だなと。両作品とも実話で、いろんな逸話も入っていますけど、成長過程というところで、僕にとってはおもしろい描き方だなと思います」と三島作品への思いを語り「女性としての教育を受けていなくては女性らしくないと思うので、普段女性が受けるであろう教育を自分で学び、女性らしさのしぐさなどいろいろ考えていって、それを舞台上で表現できたらと思います」と女性役を演じることについて語った。さらに、「ポスター撮影をした時、最初は照れくさかったです。徐々に変化して、メークさんに顔を作っていただき、衣装も着るとその気になっていくもんですね。パットを5枚入れたり、寄せて上げてみたりして。そうしてみると女性の気持ちがわかった気がします。楽しいもんですね。これから女性を見ながら勉強していこうと思います」と女性としての役作りへの取り組みをすでにスタートさせているもよう。さらに、「目の前のものが大変なことは達成感がありますから、やはり大変なものにチャレンジしていかないと人間性が冷めてくる気がします。人間を表現するという仕事をしていますから、この2役を演じることは大変ですけど、チャレンジしていかないと生きてる意味がないと思うので、人間のいい所、悪い所をそれぞれ感性の中で表現できたらと思いますし、自分を高めるためにも、自分自身の記憶に残るものにしたいです」と語った。
最後に、制作発表後東山が再び登場。「きょう、僕の口からちゃんとご報告したいと思います。10月23日に入籍をいたしました。どうしても東京にいられませんでしたので、報告がきょうになってしまいました。デビューして25年になりますが、今まで応援してくれたファンの方、お世話になった人たちにまず、報告をと思い今回こういう形を取らせていただきました。またみなさんのお力をお借りして、この発表を伝えられたことに僕自身もとてもうれしく思いますし、安心していただけたらと思います。けいこが始まったら、さらに身を引き締めていきたいと思います。良い作品を届けられますように、僕自身ますます精進していきますので、どうぞこれからも温かく見守っていただけたらと思います」と初の公の場で結婚報告が行われた。
●東京公演
2011年2月2日(水)-3月2日(水) Bunkamura シアターコクーン
●大阪公演
2011年3月8日(火)-20日(日) シアターBRAVA!