若者のニュース離れに変化?視聴スタイルは激変するも10代7割「ニュース毎日触れる」
無料インターネットテレビ局・AbemaTVはこのほど、国内の10代男女を対象に、ニュース視聴態度や災害・緊急時の情報収集に関するアンケート調査を実施。ニュース離れを指摘されがちな若年層だが、およそ70%が「毎日ニュースに接触している」と回答するなど、意外にもニュースに積極的に触れている実態が明らかになった。
ニュース接触、約98%が「スマホ」
今回のアンケートは、全国に住む15~19歳の「LINEアンケートモニター」の男女1,000人を対象に実施。ことし2月22日から23日にかけ、スマートフォンを使った調査で回答を得た。
「どのくらいの頻度でニュースに触れているか」の問いには、「毎日触れている」(69.3%)という回答が1位。次いで「2、3日に1回触れている」(17.4%)、「全く触れていない」(3.9%)と続いた。
さらに、「どのメディアでニュースに触れているか」を複数回答で聞いたところ、「ニュースサイトやアプリケーションを含むインターネット」が最も多く86.4%で、「テレビ」の79.6%を上回った。
「インターネットでニュースに触れる際、どのデバイスを使用しているか」には、97.8%もの若者が「スマートフォン」と回答。2位の「パソコン」(11.4%)を大きく引き離してトップに立った。
「若者のニュース離れ」が指摘されがちな昨今だが、実際には、若者もニュースに積極的に触れている。しかも、従来の「テレビ」に加え、スマートフォンを使ってインターネットのニュースサイトやアプリケーションで毎日のようにニュースに触れている若者が多いことが読み取れる。メディアの選択肢が増えたことで、若者世代にとってニュースはより身近なもの、手軽に接することができるものとなっているようだ。
「(災害が発生した際などの)緊急時にどのように情報収集するか」という質問には、「テレビ」が87%で最多。2位は「Twitter」で57%と過半数を超え、「防災アプリ」(26.6%)は3位。「テレビ」の速報性が重視される一方で、これまで災害時の主要な情報収集手段とされてきた「ラジオ」(21.7%)は4位にとどまった。
さらに、「災害時にどのように情報収集するか」の質問には、97.6%が「スマートフォン」と回答。10代若者にとって、“災害時にはスマートフォンでインターネット上の情報に能動的にアクセスする”ことが常識となりつつあるようだ。