<広瀬すず>「涙が止まらなかった」“朝ドラ”ヒロインへの思い語る
先輩から「せっかくだから楽しみなよ」って
――2017年11月のヒロイン発表会見のときに、プレッシャーを感じていると話されていました。今、ヒロインとして意識していることはありますか?
撮影が続くと、やっぱり人って疲れてしまうので、周りの人たちの疲れを吹き飛ばす力がある方が、きっと今までの作品でヒロインをやられてきたんだと思います。
「わろてんか」の葵わかなちゃんも、いつも笑顔でいて偉いと思ったって姉も言っていて。
ヒロインを経験した皆さんの話も聞いたんですが、ヒロインがいつも明るく前を向いていることで、ドラマに関わるみんなが頑張れたのだと思って、ヒロインからもらうパワーって、現場では絶対的に大きいものだとは意識していました。
私はそんな皆さんみたいにできるか自信がなかったんですが、まずは自分ができることを一生懸命やろうと。
主演としてこんなふうに立っていたいという、今までの経験で感じてきたことを表に出して、それが皆さんのエネルギーになってくれたらいいなとは思います。
――100作目という節目の作品に巡り合ったことをどう感じていますか?
なっちゃんはすごく人に恵まれているんですが、私自身もすごくそうで、人とか作品の巡り合わせの運が異常に強いんです(笑)。
「紅白歌合戦」の司会をやらせてもらったのもそうなんですが、貴重なお仕事に携われるのはすごく幸せだと思いますし、光栄だなと思いますし、逆にこんな自分で申し訳ないという気持ちもあります。
前に不安な気持ちで撮影していたとき、先輩から「せっかくだから楽しみなよ」って言っていただいたんです。そのときはその言葉にすごく救われて。
それ以来、「せっかくだからやらせてもらおう」とか「せっかくだから楽しもう」と思うようになりました。
もっと重さを感じなくてはいけないのかもしれませんが、あまり追い詰めると自滅してしまいそうなので、せっかくだからこの巡り合わせを楽しませてもらおうと思います。
――最後に、朝ドラといえばヒロインの印象的な口ぐせも度々話題になりますが、なつにそんな口ぐせはありますか?
現場でもそういう話が出るんですけど、ないんですよね。「やってまった」※とかうらやましいです(笑)。※「半分、青い。」(2018年NHK総合ほか)ヒロイン鈴愛(永野芽郁)の口ぐせ
でも、北海道弁はかわいくて、上京してからは登場人物の皆さんがまねするシーンがあって。口ぐせではないんですが、耳に残るし何だか言いたくなるような方言は結構あります。
「そったらこと」とか「なしてよー」とか。「んだ」もよく言います。最近、撮影以外でも出ちゃうんですが、皆さんにもまねしてもらえたらうれしいです。「そだねー」も出てくるので(笑)、「は!」って思ってもらえるんじゃないかなと思います。