桜井日奈子、「砂の器」中島健人への憧れと尊敬が「自然と役に反映できた」理由
東山紀之が主演を務めるフジテレビ開局60周年特別企画「砂の器」が本日3月28日(木)、いよいよ放送となる。本作は、松本清張の同名小説を、現代の東京・渋谷を舞台にアレンジしたスペシャルドラマ。東山演じる刑事・今西栄太郎と、中島健人演じる殺人犯で天才作曲家・和賀英良による心理戦が大きな見どころだが、そんなヒリヒリした鬼気迫る物語に華を添えるのが、和賀の婚約者でフルート奏者・田所佐知子役の桜井日奈子(21)だ。「多くの刺激をもらえた現場」と語る同作への思いを桜井に聞いた。
「砂の器」はこれまでも映画化、ドラマ化された松本清張の名作中の名作。出演が決まった際は女優として背筋が伸びる思いだったという。
「原作が松本清張さんの名作であること、普通じゃありえない程、豪華なキャストの皆様とご一緒できること、フジテレビ開局60周年を記念する特別な作品であること。全てが私にとっては贅沢すぎるものでした。そうそうたる出演者の皆様の名前を見て自分が演じられるのか不安にもなりましたが、この幸せを受け止めて、しっかり向き合って、全力でこの作品に取り組もうと思いました」
桜井が演じる佐知子は、北大路欣也演じる文部科学大臣・田所重喜の娘で中島演じる和賀の婚約者という役どころ。
「佐知子は大事に育てられた純粋なお嬢様育ちの女性です。和賀の自分への愛情を信じきっています。和賀が全身全霊で作り上げ、演奏している『宿命』に佐知子への感情は1ミリも入っていない、それを知らずに愛し尊敬する人の指揮で懸命に演奏している佐知子が哀れだなと思われるかもしれないですね」
フルート奏者の佐知子を演じるに当たり、プロと一緒にフルートを演奏するシーンも。学生時代にバスケットボールに打ち込んでいた桜井にとっては大きな挑戦だった。
「佐知子はフルート奏者で、和賀と一緒にオーケストラの中で演奏するシーンがあるのですが、私はフルートを吹いたことはありませんし、そもそも楽譜すら読めません。フルートの練習を始める前に、映画の演奏シーンを観てイメージを膨らませていました。撮影の一週間前から先生に教えていただいて、どうやったらプロの楽団の中で馴染めるか、家でも鏡の前でフルートを練習しました」
3月28日(木)夜7:57-10:54
公式HP
出演=東山紀之、中島健人、土屋太鳳、野村周平、桜井日奈子、泉ピン子、北大路欣也(特別出演)、高嶋政伸、黒木瞳、柄本明 ほか
原作=松本清張「砂の器」(新潮文庫 上・下刊)
脚本=小峯裕之
演出=河毛俊作