これだけ読めば大丈夫! 5分で分かる「4K」とは?
また、解像度の向上は視聴距離を縮めることにもつながる。三菱電機によると、テレビの視聴に最適な距離は、フルハイビジョンテレビと4Kテレビとで異なり、フルハイビジョンテレビは「画面の高さの約3倍」、4Kテレビは「画面の高さの約1.5倍」が目安なのだという。
同じ画面サイズでも、快適な視聴距離が半分になる……これはつまり、同じ部屋でも4Kテレビなら、より大きなサイズが選択できることを意味しているのだ。
4Kならスポーツ中継も鮮明に
高画質化すると言われてもピンと来ないかもしれないが、「より大画面で映画やスポーツ中継を楽しめる」と言うとどうだろう? がぜん興味が湧いてこないだろうか。
4K放送の魅力は解像度アップだけにとどまらない。現在の地上デジタル放送に比べ、表現可能な色の範囲が大幅に拡大し、「実際に見える色」に近い表現が可能となったのだ。
また「HDR(ハイダイナミックレンジ)」という映像技術により明るさを表現できる範囲が広がり、これまで苦手としていた明暗差の大きなシーンも、人間が実際に目で見る世界により近い色合いや陰影で表現できるようになっている。
さらに、4K放送では1秒間に最大120枚もの画像を表示できるようになった。1秒間に30枚しか表示できない従来のテレビの4倍だ。この違いをイメージで表すと、上画像のようになる。
従来のテレビ放送をイメージした左半分に比べ、4K放送をイメージした右半分はくっきりと表示されているのが分かるだろう。このように4K放送なら、動きの速いスポーツの映像も、ぼやけず滑らかに表現できるのだ。トップアスリートたちの躍動を余すところなく映し出してくれるだろう。
4K放送を見るならチューナー内蔵型テレビがベスト
新しいテレビを検討している方には、これまで紹介したような革新的な映像表現を堪能できる4K対応テレビをおすすめしたい。しかし、4K対応テレビを持っているからといって、すぐに新4K衛星放送が見られるのかというと、実はそうではない。
新4K衛星放送を受信するには、4K放送の新規格に対応したチューナーが必要となる。つまり、4K対応テレビでも新4K衛星放送に対応したチューナーが内蔵されていない場合は、別途チューナーを購入しなければならないのだ。
三菱録画テレビREALの「RA1000シリーズ」は、新4K衛星放送対応チューナーを2つ搭載し、録画機能も一体化している。4K放送を見ながら、裏番組を録画することもできてしまうのだ。4K放送をフルに手軽に楽しみたいならば、ぜひ選択肢の1つに加えてみることをおすすめしたい1台だ。