<なつぞら>なつ、号泣!!“魂の芝居”に視聴者もらい泣き「“小なつ”の演技に震えた…」
だが、そんな泰樹も一生懸命働くなつに徐々に心を動かされていく。生い立ちに共感を覚える部分もあったのかもしれない。第4回(4月4日放送)ではなつから身の上話を聞き、「もう無理に笑うことはない」「お前は堂々としてろ…堂々と、ここで生きろ」となつを受け入れた。
草刈自身、「台本を読んだ段階で何度も泣きました」というこのシーン。現場では、なつ役の粟野咲莉ちゃんが草刈に「もう一回やらせてください」とリテイクをお願いしたといい、ふたりの真剣勝負に視聴者からも感動の声が多く上がった。草刈も放送後、自身のブログに「沢山の反響があったそうで!!みんなありがと〜う!朝から泣かせちゃってごめんよ〜!」と感謝の言葉を記している。
感動を呼んだ“魂のぶつかり合い”
こうしてなつの一番の理解者となっていった泰樹。第8回(4月9日放送)では、決して素直な感情を表に出さないなつを「怒る前に、あの子は諦めとる」「怒れる者はまだ幸せだ…自分の幸せを守るために人は怒る…今のあの子には、それもない…」「あの子の望みはただ、生きる場所を得ることじゃ…」と表現した。
こうして泰樹となつが積み上げた関係性は、第9回で激しい化学反応を起こし、溶け合った。
「どうして私には家族がいないの!」とやり場のない怒りをぶちまけ泣きじゃくるなつと、そんななつをしっかりと抱きとめた泰樹。なつは“生きる場所”を手に入れた。
実年齢にして58歳差のふたりが作り上げた魂のぶつかり合いに、視聴者からは「今日のなつぞらめちゃくちゃ泣いた…」「めっちゃ泣いた。声出して泣いた」「泰樹さんのなつを抱きしめてる時の震える演技に感動」「小なつの演技に震えた…」といった声が上がっている。
「なつぞら」第2週はこんなお話
「なつぞら」は、記念すべき連続テレビ小説100作目。戦後の北海道の大自然、日本のアニメーション草創期を舞台に、何事にも真っすぐに生きたヒロイン・奥原なつ(広瀬)の姿を描く。
第2週では――昭和21年夏。東京の兄に会いたいと、家出したなつを富士子(松嶋菜々子)や剛男は、懸命に探す。一方、帯広にたどり着いたなつは警察に保護されたが、そこからも逃げだし、行き場を失っていた。ようやくなつを見つけた柴田家のみんなは、なつを抱きしめ、ずっとそばにいると誓う。柴田家の子として再び暮らし始めたなつは、泰樹(草刈正雄)の夢であるバターづくりを教えられる。そしてさらに将来につながる、大きな「夢」と出会うことになる――という物語が展開している。