<試写室>「スパイラル~町工場の奇跡~」開始1分で思わず涙…町工場の逆転劇が始まる
第1話のレビュー!
皆さんは、第1話の開始1分で泣いたことがあるだろうか。
この物語は、平泉さん演じるマジテックの創業者・藤村が息を引き取ろうとするところから話が始まる。
「さぁ、どんなドラマなのかな~」と思った矢先、早速泣いた。とにかくそのシーンの貫地谷さんの演技が半端ない。「これは、映画のクライマックスシーンなの?」と思うほどに、感動する。
玉木さん演じる芝野は、大手電機メーカーを倒産の危機から見事再生させた手腕を持つ企業再生家。そんな彼の元に、藤村の訃報が届く。
通夜では、芝野に復讐(ふくしゅう)をもくろむ、いわゆる敵役・村尾(眞島)が登場するのだが、この敵役が意外だった。
完成したDVDを見せてもらう前に台本を読んでいたのだが、頭の中で描いていた村尾とは全く違っていたのだ。
「企業買収」や「元銀行員の復讐」と聞くと、“いかにも”な敵役が出てくるのかと勝手に想像していた。
「悪いやつですよ~」と顔に書いてあるような、目をギラつかせ、薄気味悪い笑みを浮かべたような村尾が登場するのかと思いきや、眞島さんはドラマの世界でよく見る“悪役”ではなかった。普通に優しそうで、笑顔も怪しくなくて、そばにいたらたぶん悪い人とは思えない、人間らしい男だ。
そんな、一見「あれ? この人が悪い人?」と思ってしまう村尾だが、とある回想シーンでは、あまりの迫力にゾッとした。そして、なぜか敵役の彼に感情移入してしまい、またもや涙が出た。
また、金髪が印象的な藤村の息子・望。繊細で、不器用な望を演じる戸塚さんがあまりにもハマり役なのだ。彼の心情が痛いほど、こちらに伝わってくる。「君の気持ち、分かるよ」と抱き締めてあげたくなるくらい。
テレビ東京の「ドラマBiz」枠、そして「ハゲタカ」シリーズのスピンオフ作品ということで、難しいビジネス系のドラマなのかと思っていたが、この作品はなんとも親しみやすかった。「自分の親戚の話かしら?」と思ってしまうくらい、この家族が身近に感じられる。
あ~、私もマジテックに入りたい。DVDを見終えたころ、勝手にマジテックの仲間になったつもりになっていた。
文=お杉
4月15日(月)スタート
毎週月曜夜10:00-10:54ほか
テレビ東京系ほかで放送
原作:真山仁『ハゲタカ4.5/スパイラル』(講談社文庫)
主演:玉木宏
出演:貫地谷しほり、戸塚純貴、福士誠治、野波麻帆、前原滉、渡辺邦斗、水沢エレナ/平泉成、眞島秀和、真矢ミキ、國村隼ほか
脚本:羽原大介(映画「フラガール」「マッサン」「昭和元禄落語心中」)
監督:井坂聡 (映画「ミスター・ルーキー」「人間の証明 2001」「PTA グランパ!」シリーズ)、松田礼人(「あなたには帰る家がある」「ホリデイラブ」「官僚たちの夏」)、棚澤孝義(「弱虫ペダル」「下町ロケット」「半沢直樹」)
音楽:遠藤浩二
主題歌:SING LIKE TALKING「Spiral」(Universal Connect)
チーフプロデューサー:浅野太(テレビ東京)
プロデューサー:田辺勇人(テレビ東京)、大高さえ子(スパークル)
制作協力:スパークル
製作著作:テレビ東京
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