<試写室>「スパイラル~町工場の奇跡~」忘れかけていたシンプルなメッセージが胸に染みる
第2話のレビュー
第1話でマジテックの営業部主任となった望。第2話では、芝野に連れられて初めての営業回りをする。そのときの望の張り切りっぷりがとにかくかわいい。
私は、自分でも気付かぬうちに顔が柔らか~くなり、おいしいものでも食べさせてあげたくなった。今まで眠っていた私の母性本能が目覚めてしまったのだ。
営業の厳しさに直面し、なかなかうまくいかないと落ち込んでいる望が何ともいとおしい。ピュアで真っすぐな彼が一歩ずつ成長していく姿を見ていると、心が浄化される。
芝野や桶本(國村隼)のアドバイスも真面目に聞き、一生懸命頑張る望。「土日が永遠に続けばいいのに…」などと思っていた自分が急に恥ずかしくなった。
劇中に度々登場する芝野や桶本のアドバイス。これは一見望へ向けたアドバイスのようで、働く人全てに向けられたものなのだと思う。
私は、仕事に追われ始めると自分の仕事がただのタスクに思えてしまうことが多々ある。
仕事がたまるとそれが自分への負荷のような気がしてしまい、「私は今、こんなに仕事に追われていまーす!」と言わんばかりに眉間にシワを寄せながらキーボードをたたいている日もある。
しかし、桶本のある言葉にハッとさせられた。
望を見て浄化された私の心にスッと入ってきた桶本の言葉。それは、忙しい日々の中で忘れていた「働く」ということの目的を思い出させてくれる言葉だった。
また、第1話を見た時に「思ったより村尾さん、良い人そう~」なんて思っていた私だったが、これは完全にやられた! 村尾は、怖い人だ! 私が浅子だったら完全にだまされていた!
私は、台本を読んでおきながらだまされていたのだ。村尾、恐るべし。演じる眞島さんも、恐るべし。
そしてこの回では、冷静沈着な芝野の意外な一面を見ることができる。その場面にもご注目を。
何だか心をマッサージしてくれるようなドラマだ。第2話を見終えた私は、穏やかな気持ちで仕事に向かった。
文=お杉
毎週月曜夜10:00-10:54ほか
テレビ東京系ほかで放送
原作:真山仁『ハゲタカ4.5/スパイラル』(講談社文庫)
主演:玉木宏
出演:貫地谷しほり、戸塚純貴、福士誠治、野波麻帆、前原滉、渡辺邦斗、水沢エレナ/平泉成、眞島秀和、真矢ミキ、國村隼ほか
脚本:羽原大介(映画「フラガール」「マッサン」「昭和元禄落語心中」)
監督:井坂聡 (映画「ミスター・ルーキー」「人間の証明 2001」「PTA グランパ!」シリーズ)、松田礼人(「あなたには帰る家がある」「ホリデイラブ」「官僚たちの夏」)、棚澤孝義(「弱虫ペダル」「下町ロケット」「半沢直樹」)
音楽:遠藤浩二
主題歌:SING LIKE TALKING「Spiral」(Universal Connect)
チーフプロデューサー:浅野太(テレビ東京)
プロデューサー:田辺勇人(テレビ東京)、大高さえ子(スパークル)
制作協力:スパークル
製作著作:テレビ東京
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