<いだてん>「箱根駅伝」初開催へ!瀬古利彦、谷口浩美、原晋が期待を語る
知らないことを教えてもらう絶好の機会
第57回から59回大会に出場した谷口は、「箱根駅伝」での思い出を「朝早くのスタートで、寒さへの準備が大変でした。また、道路が凍っていないかなど、気象条件を気にしていました。3年次と4年次で区間新を連続で更新し、更新の内容が非常にマラソンに取り組むための財産となりました」と話す。
そんな「箱根駅伝」を描く本作に、「トレーニングの方法も手探りの状態で、よく頑張れたと思う。その頑張りが、私たち現在の陸上界のスタートとなって入ることが非常に勉強になったので、(第1回箱根駅伝の成り立ちが描かれることについては)知らないことを教えてもらう絶好の機会だと捉えています」とコメントした。
まさしく青春ドラマである
青山学院大学陸上部監督の原は、自身の「箱根駅伝」との関わりを「16年前縁もゆかりもない25年以上箱根駅伝出場から遠ざかっていたチームの強化に乗り出した、青山学院大学陸上部の監督に就任するため広島から上京してきた。
私と妻は人生をかけプロジェクトに挑んだ。今では部員数50名を超え、学生三大駅伝10冠する強豪チームへと成長し感慨深いものがある。まさしく青春ドラマである。そのドラマは箱根駅伝がある限り続くだろう」と振り返る。
続けて、「箱根駅伝がなければ、身体能力の高いジュニアアスリートが長距離を志すことはないでしょう。昭和の時代は“プロ野球”のみがプロスポーツであったが、平成から令和へと時代が移り社会情勢の変化に伴いスポーツ界も大きく変わろうとしている。サッカー、バスケットボール、卓球などアマチュアスポーツ界がプロ化へと舵を切った」と「箱根駅伝」の持つ大きな価値を語る。
最後に、「魅力あるスポーツ団体にしていかなければ、より少子化が進む日本社会において身体能力の高いジュニアアスリートを当該スポーツ団体に取り込むことは出来ないと考える。箱根駅伝の存在なくして日本長距離界の進化はないでしょう」と締めくくった。
第19回「箱根駅伝」のあらすじは?
フランスのクーベルタンから嘉納治五郎(役所広司)に届いた手紙には、ストックホルムから8年ぶりにアントワープオリンピックが開催されるニュースが書かれていた。
新しい「箱根駅伝」の構想に力を注ぐ四三だったが、やはりオリンピック開催こそ待ち望んだもの。遠い熊本で離れて子育てに励むスヤ(綾瀬はるか)を訪ね、次こそ金メダルをとって引退し、家族と暮らす約束をする。しかし実は、前回死人を出したマラソンは正式種目に含まれていなかった。
「箱根駅伝」がオリンピック代表選手の選考を兼ねて開催され、大盛り上がりを見せる中、治五郎はクーベルタンにマラソンの復活を訴える。