「いだてん」箱根駅伝回に“山の神”柏原竜二がメッセージ「金栗四三さんと似ているかもしれないと思いました」
「いだてん」を見て「金栗四三さんと似ているかもしれないと思いました」
――いだてんをご覧になった感想はいかがでしょうか?
中々時間が取れず、一気に視聴させて頂いたのですが、お話がとても面白く、思わず見入ってしまい、あっという間に見終わってしまいました。その中でも金栗四三を演じていらっしゃる中村勘九郎さんをはじめ皆さんの役作りには圧倒されました。
特に肉体づくりに非常に努力をされているのが映像から伝わってきました。
こうした部分が、選手目線で拝見していた私にとって、引き込まれた要因なのかもしれません。
また、ストックホルムオリンピックのお話から中村勘九郎さんの横顔が金栗四三さんに見えました。勘九郎さんが必死に金栗さんを読み解こうとされているのが伝わってきました。
――柏原さんにとって金栗四三さんはどのように映ったのでしょうか?
私自身はオリンピックに出てはいませんし、足元にも及ばないかもしれませんが、最近の自分自身の活動と照らし合わせると金栗四三さんと似ているかもしれないと思いました。
私も今、形は違えど、金栗さんのように、各地域の小中学生や高校生に指導する場面が増えてきました。ドラマを拝見し、金栗さんも多くの事を学び、それを生徒や各地域に還元するという思いをもって陸上競技やマラソンを伝えていったのかと思うと、とても勉強になります。
――「箱根駅伝」第1回を描く第19回について思うことはありますでしょうか?
“駅女”という言葉ができるほど、近年、箱根駅伝ファンは増えてきています。今一度、原点に立ち返って、箱根駅伝というものが誰の手によって作られたのか? を見て頂けたらうれしいなと思います。
箱根駅伝の歴史や関わった人々の思いを知ることで、観戦のポイントや応援の仕方など、面白さが増すのではないでしょうか?