山崎豊子の傑作小説を原作に、大阪の大学病院で繰り広げられる壮絶な権力争いを描いた岡田准一主演の5夜連続ドラマスペシャル 山崎豊子「白い巨塔」(5月22日~26日(日)よる9:00放送、テレビ朝日系)。
原作の刊行から50年たった今、物語の設定を2019年に置き換え、岡田演じる浪速大学医学部第一外科・准教授の財前五郎が、悲願である“教授の座”を目指してなりふり構わず邁進していく姿を映し出す。
ザテレビジョンWEBでは、同ドラマの出演者によるリレーインタビュー連載を実施中。本リレー連載の第4回は、財前五郎の代理弁護人・国平幸一郎役の山崎育三郎のインタビューをお届け!
本作でも重要な位置づけになる医療裁判のシーンで毅然(きぜん)と戦う国平に、撮影エピソードや本作にかける思いなどを聞いた。
国平は、より熱くなるタイプの弁護士
――財前の代理人である弁護士・国平はどんな人物ですか?
台本を読んだ時に、すごく財前さんに近いんじゃないかなと思いました。自分の地位を上げるために手段を選ばないという考え方やお金に対する価値観。
国平自身も偉くなりたい、もっと上に行きたいという思いが強いですから。財前さんに会った時にどこかフィットするものがあったような気がします。
――物語の中での、国平の存在についてはいかがですか?
国平は財前さんのような野心を持っている人間や経済的にも豊かな人の弁護になると、より熱くなるタイプの弁護士。悪役というか、ちょっと嫌らしいキャラクターではあるんですけど、彼の中にある正義、自分の信念みたいなものをしっかりと持って演じたいなと思いました。
――国平にとっての良心とは?
これは僕の勝手な解釈ではあるんですけど、国平自身の育ちや幼少期が深く関係しているのかなと。経済的な面で苦労した分、自分が成功することによってそのトラウマを埋めるというか、地位を上げたりたくさんのお金を得ることにしか気持ちが向かなくなってしまったのかもしれません。
それが彼の人生の目的であり、どんな手を使っても“勝つ”ということがモチベーションになっているのかなと思います。