<いだてん>菅原小春演じる人見絹枝が登場!演出・一木正恵が人見役に求めた“3つのこと”
6月9日(日)に放送される大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)第22回「ヴィーナスの誕生」で、菅原小春演じる人見絹枝が初めて登場する。
菅原は今作が演技初挑戦。演出・一木正恵氏は、人見絹枝を演じる人物を探す上で意識したという“3つのこと”を併せ持っていたのが、菅原だったと明かした。
第22回「ヴィーナスの誕生」あらすじ
東京府立第二高等女学校の教師となり、女学生たちにスポーツの楽しさを教えることに心血を注ぐ主人公・金栗四三(中村勘九郎)。その熱血指導のかいあって、教え子たちはスポーツに打ち込み、そのうちの一人である富江(黒島結菜)らは全国的なスポーツアイドルになっていた。
そんな富江らに、テニスの試合相手として立ちはだかるのが日本女性離れした見事な体格の人見絹枝だ。
人見は、岡山の女学校で始めたテニスで圧倒的な強さを誇り、抜群の身体能力を持っているが、女子離れした自身の容姿に強いコンプレックスを抱いている。
一木氏が明かす「3つのこと」
「民放のTV番組で初めて存在を知り、三浦大知さんとのコラボ動画でこの上なくカッコよく野生的なダンスに魅了されました。また、紅白の坂本冬美さんとのコラボで最も気になったのは、パフォーマンスが終わった時、彼女が舞台上をまるで畳の上のような和の空間として、座って手をついてお辞儀をした瞬間。
野生的であると同時に日本的な礼儀正しさ、和の美しさを見て、相反する世界が共存する”菅原小春”という存在を強く意識しました。
人見絹枝役を探すにあたり、3つのことを強く意識していました。まずは、とんでもないポテンシャルを持ちながら、文学的で女性的な二面性。
次に、国内でのコンプレックスが、世界では賞賛に変わる。これを体現できる体格と筋肉を持つこと。最後に、女性が夢を託したスター、アイドルであることができること。
この3つを併せ持つ人物は、役者に限らない。世界的な視野があること、圧倒的な存在感があること、なおかつ女性的であることが必須だと考えていました。私の中ではかなり早い段階から菅原小春さんが浮かんでいましたが、難しいだろうと思っていました。
そんな時、菅原さんが竹原ピストルさんと対談し、役者ではない人が演技する素晴らしさを指摘していた記事を読んで、
『来た!!』と思いました。これはやるかもしれない、と。千載一遇のチャンスが訪れていると確信し、猛烈にオファーしました」。