秋山ゆずきの“間”の取り方から学ぶこと
――原作はキングコング・西野亮廣さんの絵本。作品への印象と、演じるジップとキャンディについての印象を教えていただけますか。
浅川梨奈:原作を読んだのはこの舞台がきっかけなんですが、ロボットたちのお話だからこそ、ちょっとSFチックなファンタジー要素が盛り込まれていて、めくるたびにワクワクする、童心に帰らせてくれるような気持ちになる絵本でした。切ない部分も大きいですけど、夢があり、ピュアな世界観が広がっていて、ジーンとさせられますね。
絵本には描かれていない、ジップが誰に作られたのかというところから始まって、性格的には、ジップは絵本よりちょっと横暴というか、わがままな感じの男の子。子供の心を持ったロボットで、興味のあることに真っすぐ過ぎて、悪気はないんだけど周りを振り回してしまったりするんです。でも、キャンディに出会って少しずつ成長していく姿が温かく描かれていて、そういうところが演じていてすごく感情移入していく子です。
キャンディは、とても心が優しい女の子。人を疑うことをせず、誰かを責めたりもしない。それは絵本でもそうですが、私的にはジップとの差をもっとはっきり出したくて、絵本のキャンディよりもう少し女の子らしさをプラスしようと模索中です。ジップとキャンディ、真逆な2人だからこその演じ分けをしたいんです。
――役を交替すれば、自分が演じていたジップ(キャンディ)を演じる秋山ゆずきさんが目の前にいるわけで、刺激も大きいですよね。
浅川:不思議な感覚です。同じ役でも、やっぱり秋山さんは私とは違うお芝居をしてるから、それで周りの方々のお芝居もすいぶん変わってくるんです。動き、表情、感情のぶつけ方。一つ一つが違っていて、多分、2役であっても入れ替わりでなかったら、ここまでの変化は感じなかっただろうなと思います。
秋山さんの、“間(ま)”の取り方を勉強させていただいてます。私は舞台劇での間をまだつかめていないところがあって、「どうしよう?」となることも。秋山さんの間は、動きの意図や、感情が明確に伝わってくるんですよね。
映像はやっぱり、画面に映るカメラ映像というのが大きいです。生の舞台は遠くの客席にも伝わる身振り手振りのお芝居が必要で、それを自然にこなす舞台の役者さんは本当にすごい。難しいですけど、その分成長ができるし、稽古は楽しいですね!
――音楽劇としての舞台化。どのような音楽で「Zip & Candy」の世界を彩るのかも楽しみです。
浅川:ミュージカルとも違って、シーンの中でふと曲が流れ始め、盛り上げていくという感じですね。もちろん歌もあって、ジップとキャンディだけで10曲くらい。ソロもあれば2人で歌う曲も。同じ歌でもジップのときの気持ちとキャンディのときの気持ちで歌い方が違うので、そこも2役の大変なところです。ただ歌うわけでなく、セリフとして言葉を立たせながら感情を込めるというのもあるし…。難しいっす(笑)。
今は場面稽古をしながら通しをやって、その中でお芝居も歌も、いろんなパターンを試しているところで。私は秋山さんたちに比べて引き出しが少ないので、稽古中に周りの方からどれだけ盗めるかが勝負だと思っています。
2019年7月4日(木)~7月14日(日) 全16公演
東京・俳優座劇場(東京都港区六本木4丁目9-2)
【HP】http://zipandcandy-stage.com/
【Twitter】@zipcandystage
■浅川梨奈公式
【Blog】https://lineblog.me/nana_asakawa/
【Twitter】@ASAKAWA_NANA__7
【Instagram】@asakawa_nana
■秋山ゆずき公式
【Twitter】@akiyamayuzuki
【Instagram】@yuzukiakiyama
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